この記事では、「丼」と「重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「丼」とは?
「丼」は「どんぶり」または「どん」と読みます。
「丼」は、「どんぶりばち、またはそれに盛った一品料理のこと」です。
例えば、天ぷらをどんぶりばちに乗せた一品料理は、「天丼」となります。
また、「丼」には「職人などの腰掛の前に着けた物入れ」という意味があります。
職人のいい加減な金勘定を「丼勘定」あんどと呼びます。
「重」とは?
「重」は「じゅう」と読みます。
「重」は、「重箱」の略語となります。
「重箱」は、「料理を詰める箱型の蓋つき容器のことで、二重、三重と重ねて使うもの」という意味があります。
また、この重箱に詰めた料理のことを、「重」と呼ぶこともあります。
「丼」と「重」の違い
「丼」と「重」の違いを、分かりやすく解説します。
「丼」は、「どんぶりばち、またはそれに盛った一品料理のこと」です。
一方で「重」は、「重箱のこと、またはそこに持った料理のこと」です。
このように、「丼」は「どんぶりばち」を意味し、「重」は「重箱」を意味するという大きな違いがあります。
さらに、その容器に入れた料理を、それぞれ「丼」、「重」と呼ぶという違いがあります。
そのため同じ天ぷら料理の、「天丼」はどんぶりばちに入った料理、「天重」は、お重に入った料理ということが分かります。
「丼」の例文
・ 『今日はお腹が空いたから、かつ丼を食べよう』
・ 『丼は、食器が少なく済む』
「重」の例文
・ 『お正月に、お重に入れたおせち料理を食べる』
・ 『天丼よりもお重に入れた天重の方が、豪華な雰囲気がある』
まとめ
「丼」と「重」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けて、料理を注文することなどができるのではないでしょうか。