「気軽」と「気楽」はいずれも「気」という漢字が含まれる熟語ですが、細かな意味合いが異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「気軽」と「気楽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気軽」とは?
「気軽」は「きがる」と読む言葉で、「物事を慎重に考え過ぎずに簡単に行動すること」もしくは「態度や判断、性質などがさっぱりして気さくなこと」「もったいぶらない様子」を意味します。
漢字の「気」には「空気」「呼吸」「心の働き」「気配」といった意味があり、「軽」には「程度や重量などが少ない」「重苦しくない」などの意味が含まれています。
「気楽」とは?
「きらく」と読む「気楽」は、「苦労や心配事などがなく、ゆったりとくつろいでいられること」または「物事にこだわりを持たずにのんきな様子」を意味する言葉です。
「気」は「空気」「呼吸」「心の働き」などを表し、「楽」は「演奏する」「快い」「たやすい」といった意を示します。
「気軽」と「気楽」の違い
「気軽」の「気楽」の違いを詳しく説明します。
「気軽」は「物事を重く考え過ぎずに簡単に、容易に行動すること」を意味し、「スムーズに動く」「軽やかに行動する」という意味合いが含まれています。
また、「気軽」は「態度や判断、性質などが気さくでさっぱりしていること」という意味で使用される場合もあります。
一方、「気楽」は「苦労や心配事などがなく、のんびりしていること」を意味し、「気持ちがリラックスしている状態」を示します。
「物事に深いこだわりなどを持たないでのんきな様子」という意味もあり、こちらは「楽観的な様子」という意味合いがあるといえます。
「気軽」の例文
「気軽」は「気軽に〜する」や「気軽な〜」などのように用います。
日常会話を中心に様々な場面で取り入れられている言葉です。
・『分からないことがあれば気軽にお問合せください』
・『気軽な服装で外出する』
「気楽」の例文
「気楽」は「気楽な〜」や「気楽に〜する」のように使われます。
普段の会話などで何気なく使用されている言葉といえます。
・『今日は休みだったので気楽な時間を過ごした』
・『気楽に生きることは意外に難しい』
まとめ
「気軽」は「物事を慎重に考え過ぎずに簡単に行動すること」「態度や性質、判断などがさっぱりして気さくなこと」を示し、「気楽」は「苦労や心配事などがなく、リラックスしていられること」「物事にこだわりなどを持たずにのんきな様子」を示します。
ぜひシーンに応じて使い分けてください。