この記事では、「案の定」と「やはり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「案の定」とは?
「案の定」とは物事が予想していた通りになることです。
また良い予想や期待していた通りになることに対しては使われません。
基本的には心配していた通りになってしまったり不安が的中してしまったというような、悪い予想が当たってしまうことを指して使われます。
悪い予想でなかったとしても、良くも悪くもない予想の通りになるような場合にしか使われない言葉です。
「やはり」とは?
「やはり」とは予想や考えと同じようになることです。
心配や不安が的中したというような悪いこと場合にも使いますが、期待していた通りになったというような良い場合にも使われます。
また以前の状態や他のものと変わらないという意味もあり、良し悪しとは全く関係なく使われる言葉と言えるでしょう。
「案の定」と「やはり」の違い
「案の定」と「やはり」の違いを、分かりやすく解説します。
悪い予想や良くも悪くもない予想の通りになることが「案の定」で、予想や考えの通りになることが「やはり」です。
「案の定」は良い予想が当たることには使えないのでネガティブなニュアンスが含まれてしまいますが、「やはり」は予想の良し悪しを問わずに使えるためネガティブなニュアンスもポジティブなニュアンスも含まれません。
「案の定」の例文
・『空模様は朝から怪しかったが案の定雨が降ってきた』
・『元から望み薄ではあったが結果は案の定だった』
「やはり」の例文
・『やはりプロの料理は家庭料理と一線を画す』
・『元気そうにしていたがやはり強がりだったようだ』
まとめ
予想通りになった時に使う言葉という前提な上で、「案の定」は良い予想の時には使われないややネガティブよりな言葉なのに対し、「やはり」は予想の良し悪しに関係なく使えるフラットな言葉というのが違いになります。
基本的には「やはり」を使えば事足りますが、悪い予想の場合は「案の定」と言い換えられると考えるといいでしょう。