この記事では、「否定」と「対偶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「否定」とは?
命題の真偽を反転させた命題を意味する言葉です。
「否定」という言葉は、「ない」という語句を付けることによって、作成することが可能です。
また、「否定」は、反対の意味を表す言葉があれば、使用すると考えられます。
「対偶」とは?
命題の仮定と結論を入れ替えることによって、それぞれを否定した命題を意味する言葉です。
「対偶」という言葉は、命題の逆と裏を組み合わせたものだと考えられます。
ちなみに、逆とは、仮定と結論を入れ替えた命題のことで、裏とは、仮定と結論を否定した命題のことだと言えます。
「否定」と「対偶」の違い
「否定」と「対偶」の違いを、分かりやすく解説します。
「否定」と「対偶」は、命題の変形の仕方に関する用語だと言えますが、使用される場面や目的に違いがあると言えます。
「否定」は、命題における仮定や結論を、反対の意味にすることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「対偶」は、命題の仮定と結論を入れ替えることによって、共に否定することを表現する際に使用する言葉です。
このように、「否定」と「対偶」の違いとしては、仮定と結論を入れ替えるか否かという点が挙げられます。
また、命題と対偶の真偽は一致しますが、命題と否定の真偽は一致しないと言えるでしょう。
「否定」の例文
・『彼は人の言うことを、頭ごなしに否定したりしないので、周りの人たちからは慕われている』
・『どれほど否定的な意見が集まろうと、彼女は自分の意思を曲げることはなかった』
「対偶」の例文
・『この問題では、対偶の関係にある数字を求めるように言われている』
・『彼は逆、裏、対偶の関係性がややこしくなってしまった』
まとめ
否定と対偶の違いは、命題の構造にあると考えられます。
「否定」は、命題の真偽を反転させるだけですが、「対偶」は、命題の仮定と結論の関係を変えることが特徴的です。
また、「否定」と「対偶」の真偽の関係も異なります。
「否定」は、元々の命題と真偽が逆になりますが、「対偶」は、元々の命題と真偽が一致するでしょう。