この記事では、「悪化」と「増悪」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「悪化」とは?
今まで仲良くしていた2人の関係が悪くなり、お互いに憎しみ合うことを「悪化」【あっか】といいます。
「2人の関係が悪化する」といえば、お互いに相手とうまく関係が築けていないか伝えられるのです。
また、「情勢が悪化している」と世の中の動きも悪い方向へ向かっていると伝えられます。
このように、悪い状況に陥る悲惨な様子を指すときに使うのです。
「増悪」とは?
症状が今よりもさらに悪くなることを「増悪」【ぞうあく】といいます。
前からあまりよくない状態であったのに、それがさらに悪い方向へ向かってしまい、気がつけば取り返しがつかない状態になっているのです。
とくに、病気においては疾患を抱える病人の状態が悪くなり、命を奪いかねないのです。
それほど呼吸器に無理がかかると危険を伴うと言えます。
「悪化」と「増悪」の違い
ここでは「悪化」と「増悪」の違いを、分かりやすく解説します。
事態が悪い方向へ向かい、現状が良くならないことを「悪化」といいます。
それだけ経済や戦況は悪く、人々を苦しませていると言える状況であると分かるのです。
もう一方の「増悪」は病気が悪化している状態を表し、命の危険が伴う状態になっていると伝えられる場面で使われています。
それだけ状態は悪く、癌は治しようがないと伝えられるのです。
日常的に使うよりも、医療関係でよく使われています。
「悪化」の例文
・『被災者の栄養不足は悪化し、動脈硬化になる人もいる』
・『高齢者が増える施設では、環境が悪化する問題が起きる』
「増悪」の例文
・『呼吸器官の増悪により患者は息が自力でできない』
・『急性増悪に陥った患者を、優先して治療にあたる』
まとめ
「悪」を使っていますが、どうった関係を指すか、症状はどういったものか表すかに焦点を当てて学んでみるといいでしょう。
