「本書」と「原本」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「本書」と「原本」の違いとは?言い換え

「本書」「原本」は似たような意味を持つ言葉ですがどのような違いで区別すればいいのでしょうか。

この記事では、「本書」「原本」の違いを分かりやすく説明していきます。

「本書」とは?

「本書」とは、「今現在参照している最中のこの文書」を指す言葉です。

書籍や論文、レポートや報告書の他にも契約書や説明書などあらゆる種類の文書の文中に置いて文書自体を表す意味で使います。

その他に「複数の文書が存在する時のメインの文書」という意味もありますが、こちらの意味合いで使われることは多くありません。

「原本」とは?

「原本」とは、「ある文書の大元になった何も手が加えられていない文書」を指す言葉です。

修正や書き込みなど手が加えられていない最初に作成された文書を指す言葉で、一般的にはそのまま書き写したり翻訳したりなど内容を大きく変えていない文書の元に当たる文書を「原本」と呼んでいます。

最初から改変することを前提で作成された文書の場合は基本的に使わず、一定の整合性を前提に作成されたコピーに対するコピー元を表す言い方です。

「本書」と「原本」の違い

「本書」「原本」の違いを、分かりやすく解説します。

「本書」「原本」の違いは「指している文書」です。

「本書」が指しているのは文書の内容や書類に関わらず取り上げている文書そのものなのに対し「原本」か指しているのはある文書の元になる何も手が加えられていない状態の文書です。

主体となる人間が何も手を加えられていない文章を手に取って読んでいればそれは「本書」であり「原本」ですが、コピーされた文書を読んでいる場合その本は「本書」ではありますが「原本」ではありません。

本書を読んでくれた全ての人に感謝を捧げる』

・『本書では中学1年生で習う範囲のみを取り上げる』

「原本」の例文

・『原本の記述とは異なる内容だ』
・『源氏物語の原本はすでに失われている』

まとめ

「本書」「原本」では指している対象が異なります。

言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。