この記事では、「砂糖」と「塩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「砂糖」とは?
「砂糖」【さとう】とは、ショ糖を主成分として精製された甘い物質です。
英語では“sugar”と表記します。
これは、糖を多く含む植物のサトウキビやテンサイから抽出した汁を煮詰め、精製して結晶化させたものです。
「砂糖」はさまざまな種類があり、それぞれ原料や精製の仕方、特徴が異なっています。
「上白糖」はショ糖に転化糖をまぶした白い「砂糖」で料理に幅広く用いられます。
「グラニュー糖」は純度が高くサラサラしているのが特徴です。
「黒糖(黒砂糖)」はミネラルが残されており色は褐色でコクがあります。
調味料として甘みをつけるために使われるほか、保水性が高い、保存性を高める、カラメル化を起こす、などの特性を生かしてさまざまな調理に用いられます。
「塩」とは?
「塩」【しお】とは、塩化ナトリウムやミネラルを含んだ「しょっぱい」味がする物質です。
英語では“salt”と表記します。
これは、海水や岩塩などに含まれる塩化ナトリウムを抽出し、乾燥させて結晶化させたものです。
産地や製法によって形状やミネラルの量、味が異なります。
しょっぱい味がするのは塩化ナトリウムを含んでいるからで、塩化ナトリウム99%以上で製造されたものを「食塩」といいます。
調味料として塩味をつけるために使われるほか、脱水、くさみをとる、保存性を高める、などの特性を生かしてさまざまな調理に用いられます。
また、工業や医療の分野、お清めの塩など広い用途で使用されています。
「砂糖」と「塩」の違い
「砂糖」と「塩」の違いを分かりやすく解説します。
これらは5つの基本調味料「さしすせそ」のさ(砂糖)とし(塩)にあたり、調理に欠かせない定番の調味料となっています。
白い砂糖と食塩はどちらも砂状で間違えそうになるくらい見た目は似ていますが、それぞれ性質は異なります。
まず、「砂糖」は甘い、「塩」はしょっぱいといった味の違いがあります。
「砂糖」はサトウキビやテンサイなどの植物から作られ、ショ糖が主成分となっています。
一方。
「塩」は海水などに含まれる塩化ナトリウムで作られています。
次に「砂糖」は炭素を含む炭水化物であることから有機物に分類されるのに対し、「塩」は炭素を含まない「無機物」になるところも違っています。
調理状の特性では「砂糖」は焦がすと溶けてから褐色化してカラメル状になりますが、「塩」は燃えないのでそのような現象は起こりません。
また、「砂糖」はエネルギー源になりますが、「塩」は0kcalでエネルギー源にならないところも違いとなっています。
まとめ
「砂糖」と「塩」は私たちにたいへんなじみの深い調味料で、見た目も似ています。
ただし、材料、成分、味、調理状の特性などは異なり、改めて両者を比べてみると、はっきりした違いがあることに気付きます。