この記事では、「現象」と「症状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現象」とは?
人間が感覚器官を通して知ることが可能なすべての物事を意味する言葉です。
「現象」という言葉は、自然界や人間界に、形をなして現れるものについて表現すると考えられます。
「症状」とは?
病気や怪我の状態という意味をもつ言葉です。
「症状」という言葉は、病気や怪我をしたときに現れてくる、人間が知覚できる事柄を表現すると考えられます。
「現象」と「症状」の違い
「現象」と「症状」の違いを、分かりやすく解説します。
「現象」は、人間が感覚器官を通して知ることが可能なすべての物事を表現する際に使用する言葉です。
自然界や人間界に、形をなして現れるものについて言及すると考えられます。
その一方で、「症状」は、病気や怪我の状態ということを表現する際に使用する言葉です。
病気や怪我をしたときに、現れてくる、人間が知覚できる事柄を意味すると言えます。
このように、「現象」と「症状」は、「現象」は病気や怪我に限らず、あらゆる物事を指すのに対し、「症状」は病気や怪我によって起こる身体の不調などを指すという点で異なるでしょう。
「現象」の例文
・『この洋館では、毎日深夜にかけて怪奇現象が起きているらしい』
・『日本でも、毎日のように、さまざまな自然現象が発生している』
「症状」の例文
・『新型コロナウイルスの症状には、さまざまなものがあります』
・『私では、あなたの症状について伝えられても、何も判断することはできない』
まとめ
「現象」と「症状」は、共に人間が知覚できる事柄を意味する言葉ですが、その事柄がどういったものなのかという点に違いがあります。
「現象」は、条件などにかかわらず、存在が認識できる全ての出来事を表現する言葉です。
その一方で、「症状」は、病気や怪我によって起こる特定の出来事を表現する言葉だと言えるでしょう。
