「素朴」と「簡素」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「素朴」と「簡素」の違いとは?言い換え

この記事では、「素朴」「簡素」の違いを分かりやすく説明していきます。

「素朴」とは?

この言葉には2つの意味があります。

ひとつは、自然の状態に近く、ほとんど人の手が加えられていないこと、またそのさまです。

「素朴なつくりの家」のような使い方をします。

現代の日本では技術が発展をして、いろいろと人の手を加えた家がつくられてきています。

こういった人の手が多く加わっているのではない家を、「素朴なつくりの家」は表しています。

もう一つの意味は、人の性質、行動、言葉などに飾り気がないことです。

よく見せようと取り繕っているさまがないことをいいます。

「簡素」とは?

飾り気がなく質素なことという意味で、無断ことを省いてあるさまをいいます。

「簡素な結婚式」といった使い方をする言葉です。

結婚式といっても、いろいろとあります。

豪華な演出をした結婚式もあれば、家族や友人など親しい人だけを招き、派手な飾りをすることのない結婚式もあります。

この言葉が意味するものは後者のさまです。

無駄なことを省くというと、節約を思い浮かべるかもしれませんが、節約という意味ではありません。

簡単であり、余計なものがないさまをいいます。

「素朴」と「簡素」の違い

「素朴」「簡素」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は、ほとんど人の手が加えられていないことや、人の性質や言動に飾り気がないことをいいます。

ありのままの状態といった意味です。

後者も飾り気がないさまという意味があるのですが、前者の意味とはやや異なり、無駄なものがないさまという意味合いです。

前者は人の性質などについてもいいますが、後者は人の性質や言動などについてはいいません。

「素朴な味」とはいいますが、「簡素な味」とはいわず、同じ使い方はしません。

まとめ

どちらも飾り気がないさまという意味合いがあるのですが、一方は人の手がほとんど加えられていないこと、もう一方は無駄を省いてあることで、それぞれ意味が異なります。