この記事では、「複数」と「多数」の違いを分かりやすく説明していきます。
「複数」とは?
数が2つ以上あることという意味です。
2つも含みます。
「複」はかさなる、かさねる、2つ以上ある、「数」はかず、いくらか、いくつかとい意味を持つ漢字です。
このことから「複数」は、数がいくつかあるさまという意味を持つことがわかります。
口コミのことで説明をします。
ある飲食店に対する口コミが、いくつかされています。
その中には、「オムライスがおいしい」と同じ食べものに対する好ましい口コミが、いくつかありました。
この口コミは1つだけではなく、何人かの人が投稿しています。
このことを「オムライスがおいしいという口コミが複数ある」といいます。
「数」という漢字を使っているので、量や重さではなく、数についてだけをいう言葉です。
「多数」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、人や物の数が多いことです。
多いとはどれくらいをいうのか定義はありません。
お正月になると初詣をしに神社仏閣に多くの人が訪れます。
有名な神社仏閣では、お参りのために長蛇の列ができます。
このくらいの人が多いことは、この言葉でも違和感はありません。
もうひとつの意味は、大部分、大半です。
イベント会場に集まっている人のことで説明をします。
このイベントには多くの人が訪れてくれました。
会場にやってきた人の年齢層は20代から50代までと幅広いです。
特に20代の人が多くやってきました。
このことを「来場者は20代が多数をしめる」といいます。
「複数」と「多数」の違い
「複数」と「多数」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は数が2つ以上あること、後者は人や物の数が多いこと、また大半という意味です。
2人や2つを指して「多数」とはいいません。
また、大半という意味で「多数をしめる」という使い方はしますが、「複数をしめる」という使い方はしません。
まとめ
「複数」と「多数」、2つの言葉には、数の多さに違いがあります。