この記事では、「お供」と「お伴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お供」とは?
他の人のそばにつき、行動の手助けや相手の状況に対応することを意味する言葉です。
また、「お供」という言葉は、相手の移動に付き従う状況で使用されます。
亡くなった人に対して使われる場合だと、故人の霊を安置する場所まで付き添う、または死後の世界での故人のために捧げ物をするという意味になると考えられます。
「お伴」とは?
他人と一緒にある場所へ行くことを意味する言葉です。
その場所は、具体的な場所だけでなく、抽象的な場なども含むと言えます。
また、「お伴」という言葉は、人間に限らず、物体が何かと一緒に存在するという場合にも使用されます。
「お供」と「お伴」の違い
「お供」と「お伴」の違いを、分かりやすく解説します。
「お供」は、付いていくこと、行動を共にすることを表現する際に使用する言葉です。
一緒に旅行に出かけるなど、同じ行程で旅先を訪ねることを指します。
他にも、「ごはんのお供」や「お酒のお供」のように、相性の良い食べ物を紹介する際にも使用されます。
その一方で、「お伴」は、一緒に出かけること、共に行動する状況を表現する際に使用する言葉です。
その人と同じ目的地に行くこと、道中を一緒に歩くことが「お伴」だと言えます。
このように、「お供」は、侍従や従者が主君の隣で仕える、親が子どもの学校行事に付き添うなど、自らの意志よりも義務や立場から行動を共有するシチュエーションで用いられ、「お伴」は、主となる人の伴侶として、付き添うことを指すと考えられます。
「お供」の例文
・『今日はあなたにお供するようにいたします』
・『彼は私のお供として、長年に渡って献身的にサポートしてくれている』
「お伴」の例文
・『友人が恋人への婚約指輪を購入するので、それを見に行くお伴をしました』
・『今夜は彼女が私たちのお伴です』
まとめ
「お供」と「お伴」は、重なる部分や似たような意味をもつ言葉ですが、使用される場面や目的、ニュアンスに微妙な違いがあります。
どちらの言葉も正しく使い分けられるように注意しましょう。