この記事では、「緊急」と「臨時」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「緊急」とは?
緊張感が漂うほど緊急な対応が必要になった状況を「緊急」【きんきゅう】といいます。
例えば、事故が起きたとき、大怪我した人の命が危険であれば即座に救急車にのせて病院に急ぐ必要性がある状況を指すのです。
元々は糸が緩まないようにしっかり張るという意味から気性が厳しいので、扱いに注意する必要があるという意味でも使われています。
「臨時」とは?
問題が起きたとき、その時の状況に対応するため応ずることを「臨時」【りんじ】といいます。
例えば、台風がきて店が停電して食材が駄目になったので、入れ替えするため店を閉めるのです。
また、多くの乗客を乗せられないので、緊急に応対するため「臨時列車」を走らせるという意味で使います。
このように、問題が起きたとき、いち早く臨機応変に対応する必要性がある場面で使うのです。
「緊急」と「臨時」の違い
ここでは「緊急」と「臨時」の違いを、分かりやすく解説します。
かなり緊迫した出来事が起きて、対応が必要であると伝えられるのが「緊急」です。
「緊急に脳の手術が必要だ」といかに早くやらなければいけないことがあるか伝えられます。
もう一方の「臨時」は事情に応じてその期間だけ一時的に電車を走らせたり、店を閉めるといった状況のとき使う言葉です。
「臨時に会議を開く」といった言い方して、何をするか至急に知らせます。
「緊急」の例文
・『担ぎ込まれた男性は緊急に精密検査する必要性がある』
・『商品開発について話し合うため緊急に講習会を開いた』
「臨時」の例文
・『臨時に株主総会を開き、会社の問題を伝えて意見を募った』
・『漏電して屋根が焼けてしまい、店を臨時休業することにした』
まとめ
どちらも早く対応しないと大変なことになってしまう状況を指します。
ただ、場面によりどちらを使えばいいか調べて使うといいでしょう。