「鬱陶しい」と「疎ましい」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「鬱陶しい」と「疎ましい」の違いとは?言い換え

この記事では、「鬱陶しい」「疎ましい」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「鬱陶しい」とは?

まとわりついてくる人といると重い空気に包まれることを「鬱陶しい」【うっとうしい】といいます。

忙しいというのに、そこに気がつかずいつまでも隣にいて帰ろうとしない者といれば気力を失ってしまうのです。

また、いくら子供といっても1人で自立できる年頃であるのに、いまだ実家に甘えた生活している息子は面倒に感じてしまう気持ちを表します。

「疎ましい」とは?

不気味に感じる表情を見せたり、鳥肌が立つほど気味が悪い行動を見せることを「疎ましい」【うとましい】といいます。

遠ざけたいと強く思うほどまとわりつく行為する人に、苛立ちを隠し切れないでいる状態を指すのです。

使い方としては、「彼の職業を聞くのも疎ましい」といって、面倒なので関わりたくない相手であると伝えます。

このように嫌いな者を指し、なるべくそばに寄らないで欲しい気持ちを示すのです。

「鬱陶しい」と「疎ましい」の違い

ここでは「鬱陶しい」「疎ましい」の違いを、分かりやすく解説します。

追い払いたくなるほどしつこく付きまとう人に対して持つ苛立ちの感情を「鬱陶しい」といいます。

一緒にいると気分が重くなってしまい、疲れてしまうのです。

もう一方の「疎ましい」は好感が持てない相手に対して、いとわしいと感じてしまいます。

とくにお金を盗んだり、自分勝手な行動する者は遠ざけたい思わせるのです。

「鬱陶しい」の例文

・『まるで親のように注意する大家が鬱陶しい』
・『洗濯物もできない鬱陶しい天候が晴れるよう祈る』

「疎ましい」の例文

・『いつまでも親のすねを齧る妹は、疎ましい存在だ』
・『いくら家族といっても、酒乱の兄と関わるのは疎ましい』

まとめ

とても似ている意味で使われていますが、使い方に少し違いがあります。

この点に注目して、状況により使い込んでみるといいでしょう。