この記事では、「極める」と「突き詰める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極める」とは?
極めるは「きわめる」と読みます。
これ以上頑張れないくらいの所まで、いくことをいいます。
もともと「極」という漢字には「限界点、頂点、上等」という意味があります。
そのため険しい山に登るように、トップまでいくことを「極める」と呼んでいます。
時間をかけてその道を制覇することが「極める」といえるでしょう。
「突き詰める」とは?
突き詰めるは「つきつめる」と読みます。
「突く」と「詰める」が組み合わさった表現で、深く考えること、奥まで調べることを示しています。
最後の部分までよく考えることが「突き詰める」といえるでしょう。
また「突き詰める」には「思い込む」という訳も。
視野がせまくなってしまい、周りが見えなくなることも指します。
「極める」と「突き詰める」の違い
「極める」と「突き詰める」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも物事の奥まで、深く学ぶこと、習得するというニュアンスがあります。
「極める」はスポーツ、登山、学問で頂点に向かうことをいいます。
一方で「突き詰める」は、妥協なく徹底的に調べるという意味があります。
一方で「考え込み過ぎること」も突き詰めるといいます。
深く考えすぎてしまい、偏った物の考えしか出来ないことも指します。
「極める」がポジティブな意味が濃厚であるのに対して「突き詰める」は明るさと暗さ、どちらも含んだ言い回しです。
微妙な差を覚えておきましょう。
「極める」の例文
・『日本料理を極めるまでに、30年かかりました』
・『エベレスト登頂は極めた者にしかわからない、達成感があります』
「突き詰める」の例文
・『こちらの問題を突き詰めて考えると、次のような考察になります』
・『あまり突き詰めないでね。ほどほどに休んでください』
まとめ
「極める」と「突き詰める」の違いを解説しました。
気になる表現を適切に学んで、語彙力を引き上げていきましょう。