この記事では、「そのまま」と「ありのまま」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「そのまま」とは?
今と変わらず、元のままでいてほしいと思うとき「そのまま」といいます。
なんら気を使わず、あるがままに対応してもらえるとありがたいと伝えるのです。
使い方としては、「そのまま動かないでください」と写真を撮るとき対象者にぶれては困るので、じっと動かずに前を向くよう伝えます。
また、現場の状況を「そのまま」伝えるといえば、目で見た現状を変えずに伝えるのです。
「ありのまま」とは?
何も変らず、その人の状態を表すのが「ありのまま」といいます。
偽りがなく、自分の本当の姿を見せる意味で使われている言葉です。
例えば、「ありのまま」の姿を見せるように指示するのは、人にかぶれたりせず、素直で純朴な人であってほしいとの願いを伝えます。
使い方としては、「ありのままの貴方に会いたい」と願望を伝えて、相手との関係性を深めるのです。
「そのまま」と「ありのまま」の違い
ここでは「そのまま」と「ありのまま」の違いを、分かりやすく解説します。
変化もせず、今の状態でいるように伝えるとき「そのまま」を使います。
「そのまま座っていてほしい」と言えば、動かないようにとの気持ちを伝えるのです。
もう一方の「ありのまま」は偽りがなく、本来の自分をさらけ出して欲しいとの意味で使われています。
この2つの大きな違いは、「そのまま」は現状を維持するところに焦点を当て、「ありのまま」は包み隠さず見せて欲しいと伝えられる点です。
「そのまま」の例文
・『体はそのままで、顔だけを横に向けるよう指示した』
・『目にした火災現場の状況をそのまま署長に伝えた』
「ありのまま」の例文
・『犯人が話した内容をありのまま警部補に報告した』
・『見た目に関係なく、ありのままの彼に惚れた』
まとめ
とても似ている言葉ではありますが、現状を維持するか、隠さずに伝えるとき使う点に違いがあります。
どういった使い方をすれば意味が通じるか具体的に学んでみましょう。