「発表を聞く」と「聴講」はそれぞれどのような意味を持っているのでしょうか。
この記事では、「発表を聞く」と「聴講」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発表を聞く」とは?
「発表を聞く」は「はっぴょうをきく」と読む言葉で、「世間一般に知らされる事柄を聞くこと、情報として取り入れること」ことを意味します。
「発表」には「表向きに情報などを知らせること」やそのような知らせ、「作品などを公表すること」「練習の成果などを見てもらう機会」といった意味があります。
「聴講」とは?
「ちょうこう」と読む「聴講」は、「講義を聞くこと」を意味する言葉です。
漢字の「聴」は「注意して聞く」「聞き取る」「聞き入れる」などを表し、「講」は「説く」「論じる」「講義」「習う」といった意を示します。
「発表を聞く」と「聴講」の違い
「発表を聞く」も「聴講」も「何かを聞く」という意味合いを持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「発表を聞く」は「表向きに知らされる情報を聞くこと」を意味し、「世間一般に知らされる様々な事柄」に対して使用されます。
一方、「聴講」は「講義を聞く」ことを意味し、「大学の授業を聞くこと」もしくは「学問の成果や内容、研究などに関する説明を聞くこと」といった意味合いが強く、学術分野やビジネス分野でよく使われる言葉といえます。
「発表を聞く」の例文
「発表を聞く」は「〜の発表を聞く」のように用いるのが一般的です。
社会情勢や芸術など幅広い分野に対して使用できる表現です。
・『事故原因の公式な発表を聞く』
・『話題映画の配役についての発表を聞く』
「聴講」の例文
「聴講」は「〜を聴講する」のように使います。
普段の生活で使用する機会はあまり多くないかもしれません。
・『国際政治学の授業を聴講する』
・『その有名な教授による講義は、学生だけなく教員たちも聴講した』
まとめ
「発表を聞く」は「世間一般に知らされる事柄に耳を傾けること」を示し、「聴講」は「講義を聞くこと」を示します。
ぜひ参考にして双方の意味の違いや使用方法を理解し、日常生活やビジネスなどの場面で役立ててください。