この記事では、「発展途上国」と「新興国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発展途上国」とは?
経済的な発展が他の国と比較すると、相対的に後れている国を意味する言葉です。
人口1人あたりの所得水準が低く、第1次産業の比重が高いなどの特徴があると言えます。
また、教育や医療、インフラなどの社会的なサービスも不十分で、貧困や飢餓、病気などの問題を抱えていることが特徴的です。
「新興国」とは?
経済的な発展が著しい国のことを意味する言葉です。
「新興国」は、投資や貿易が活発になり、急速に経済成長を遂げようとしている国々を言うと考えられます。
「新興国」と呼ばれるような国々は、生産年齢人口の多さや安い労働力の存在などが、経済規模の拡大に寄与していると言われます。
「発展途上国」と「新興国」の違い
「発展途上国」と「新興国」の違いを、分かりやすく解説します。
「発展途上国」と「新興国」の違いは、経済成長の度合いや方向性にあると言えます。
「発展途上国」は、経済的な発展が、他国と比較すると、相対的に遅れている国を表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「新興国」は、投資や貿易が活発になり、急速に経済が成長を遂げようとしている国を表現する際に使用する言葉です。
このように、「発展途上国」と「新興国」は、現在の富はそれほど変わらないかもしれませんが、将来的な伸びしろに大きな違いがあると言えるでしょう。
「発展途上国」の例文
・『発展途上国では、明日のご飯に困る人も数多くいます』
・『彼女は発展途上国に赴いて、さまざまな支援を実施する団体に所属して、日々懸命に働いている』
「新興国」の例文
・『アジアには新興国が多いので、高層ビルだらけになる前に、ディープスポットに訪れることをおすすめします』
・『新興国は勢いが凄まじいので、先進国もうかうかしていると、簡単に追い越されるだろう』
まとめ
「発展途上国」と「新興国」は、重なる部分や似たような意味をもつ言葉ですが、込められているニュアンスに違いがあると言えます。
それぞれの言葉を正しく理解して使い分けられるように注意しましょう。