この記事では、「フレイル」と「サルコペニア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フレイル」とは?
身体能力が低下していることに加え、精神的および社会生活面にも衰えがみられる状態を意味する言葉です。
「フレイル」の診断基準には、統一されたものがなく、一般的には体重減少、疲れやすさ、身体活動の低下、歩行速度の低下、握力の低下などの症状が挙げられます。
また、「フレイル」は、精神的もしくは社会的要因による気力の低下なども症状に含まれます。
「サルコペニア」とは?
「フレイル」と同様に、筋肉量の減少と筋力の低下、または身体能力が低下している状態を意味する言葉です。
基本的に。
加齢によるものだと言えます。
「サルコペニア」は、歩くスピードの低下や頻繁につまずく、ビンの蓋が開けられないなど、日常生活に支障をきたす可能性があります。
原因としては、加齢によるものが一次性サルコペニア、低栄養や低活動、けがや病気など加齢以外の要因によるものが二次性サルコペニアに分類されることが特徴的です。
「フレイル」と「サルコペニア」の違い
「フレイル」と「サルコペニア」の違いを、分かりやすく解説します。
「フレイル」と「サルコペニア」は、高齢者の健康に関連する用語を意味する言葉ですが、異なる概念だと言えます。
「フレイル」は、身体的な衰弱に加え、精神心理面や社会生活面も含む、広範囲な機能低下を意味する言葉です。
この状態になると、身体的な弱さだけでなく、気力の低下や社会的な孤立を経験することがあると考えられます。
その一方で、「サルコペニア」は、筋肉量の減少と筋力の低下、もしくは身体能力が低下している状態を意味する言葉です。
加齢に伴う自然な現象ですが、進行してしまうと、日常生活に支障をきたすことがあります。
まとめ
「フレイル」と「サルコペニア」は、早期発見と適切な対策によって、その進行を遅らせることが可能です。
また、これらの状態は放置すると介護が必要になることもあるため、予防と早期介入が重要なことだと言えるでしょう。
