この記事では、「担う」と「担ぐ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「担う」とは?
何かしらの物事に際し、中心的な役割であることを意味する言葉です。
また、「担う」という言葉は、元々の物を持ち運ぶという意味ではなく、人の役割や責任に対して使用する言葉だと言えるでしょう。
「担ぐ」とは?
物を持ち上げ、肩に乗せて運ぶことや、コミュニティや集団の代表者や候補者に押し立てることなどのような意味をもつ言葉です。
また、「担ぐ」という言葉は、複数の意味を持つ言葉であり、物理的に何かを持ち上げる意味だけでなく、人に対し使用するという点で、二面性のある言葉だと言えるでしょう。
「担う」と「担ぐ」の違い
「担う」と「担ぐ」の違いを、分かりやすく解説します。
「担う」と「担ぐ」は、共に、物を肩に乗せるという意味がありますが、使用されるケースやニュアンスに違いがあります。
「担う」は、何かしらの物事に際し、求められる責任や役割を表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「担ぐ」は、実際に、何かしらの物や人を乗せて運ぶという意味を表現する際に使用する言葉です。
荷物だけでなく、人を比喩的に持ち上げる意味でも使用されることがあります。
このように、「担う」は、持ち運ぶニュアンスよりかは、人にかかる期待を表現し、「担ぐ」は、ものを持ち上げる意味と、人に対し、期待をかけるという二面的な意味をもつという点で違いがあると言えるでしょう。
「担う」の例文
・『彼は社内で重要な役割を担う人材なので、決して失うわけにはいかない』
・『今回の作戦において、彼の担う役割は非常に大きいので、失敗は絶対に許されない』
「担ぐ」の例文
・『屈強な大男たちが、巨大な神輿を担ぐさまは圧巻だ』
・『社内では、2人の人物が次期社長として担ぐ様相となっており、醜い社内政治が起きている』
まとめ
「担う」と「担ぐ」は、共に物を乗せることを意味する言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
一般的に、「担う」はある物事を支えて推し進めることや、責任を持つことを表現し、「担ぐ」は人を代表者や候補者に押し立てることや、縁起を気にすることを表現すると言えるでしょう。