「充血」と「うっ血」はどちらも「血」という漢字が使われた言葉ですが、意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「充血」と「うっ血」の違いを分かりやすく説明していきます。
「充血」とは?
「充血」は「じゅうけつ」と読む言葉で、「身体の特定部分における動脈内の血流が、何らかの理由で多量に流れること」を意味します。
漢字の「充」には「中身がいっぱいに詰まる」「みちる」「あてがう」といった意味があり、「血」には「血液」「血の繋がり」「盛んな様子」などの意味が含まれています。
「うっ血」とは?
「うっけつ」と読む「うっ血」は、「静脈における血液の流れが悪くなり、血流が滞っている状態」を意味する言葉です。
「鬱血」と漢字表記される場合もありますが、「鬱」は「ふさぐ」「ふさがる」「草木が群り茂る」などを表し、「血」は「血液」「血の繋がり」「イキイキと盛んな様子」といった意を示します。
「充血」と「うっ血」の違い
「充血」も「うっ血」も「血液の流れ」に関する意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「充血」は「身体のある部分における動脈内の血流が、何らかの理由によって多量に流れること」を意味します。
「充血」が起こると該当部分の体温が上昇し、皮膚が赤くなったり、血管が浮き出て見えたり、拍動を感じたりすることもあります。
「充血」は一過性であることが多いため、その原因が消失すれば元の状態に戻るといわれています。
一方、「うっ血」は「静脈の血流が悪くなり滞留している状態」を意味し、静脈の一部分に強い圧迫や詰まり等が起こった際に生じることが多いとされています。
また、心臓の力が弱まることで発生する場合もあります。
「うっ血」が生じると皮膚や粘膜が濃い紫色や暗い青色に変色し、その部分の温度が低下して冷たくなります。
手足の指にできる「しもやけ」や、目の下にできる「クマ」なども「うっ血」の一部とされています。
まとめ
「充血」は「身体のある部分における動脈内の血流が多量に流れること」を示し、「うっ血」は「静脈における血流が悪くなって滞っている状態」を示します。
双方の症状の違いもチェックしておきましょう。
ぜひ健康に関する言葉の違いを知る参考にしてください。