この記事では、「修繕」と「修復」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修繕」とは?
年数が経つにつれて壁にヒビが入ったり、屋根の劣化で雨漏りがするなどの不具合が起きたとき、元のように回復させることを「修繕」【しゅうぜん】といいます。
「修繕」は新しく家を建てたときと同じような状態にするという意味があり、マンションや一戸建ての設備を快適に使えるようにする、機能を回復させて日常生活に支障が出ないようにするのです。
「修復」とは?
損傷している箇所を直し、安心して暮らせるようにするのが「修復」【しゅうふく】です。
元の通りに修理、回復させて前のようにきれいな状態に作り直します。
使い方としては、「古い自動車の部品を交換して修復させる」といって、安全に走行できるよう修理して元のように使える状態にします。
ここから友人や同僚、上司といった人たちとの間に亀裂が入った状況では「修復して関係性を元通りにする」のです。
「修繕」と「修復」の違い
ここでは「修繕」と「修復」の違いを、分かりやすく解説します。
建設したときと同等な設備にすることを「修繕」といいます。
機能を回復させ、性能を充実したものにするのです。
そのためには故障したところを修理して、機能的なものに直します。
もう一方の「修復」は台風や車が突っ込んできて建物が痛んだとき元の状態にするのです。
この2つの大きな違いは、痛んだ箇所を縫い直す所に焦点を当てていますが、もう一方の「修復」は災害や事故といったことが原因で、破損したところを元の状態にする行為を指します。
「修繕」の例文
・『商店街の裏に建つマンションを全体的に大規模修繕する』
・『劣化した壁を修繕した建物を見て、家も業者に依頼した』
「修復」の例文
・『お参りに来る人のためにも、神社の全体を修復させる』
・『平安時代の貴族が着ていた着物の研究修復復元を目指す』
まとめ
「修」を使っていますが、何をどのように工事するか調べて、違いを比較してみるのもためになる発見となるでしょう。