この記事では、「湿疹」と「発疹」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「湿疹」とは?
皮膚に起こる病気のすべてを「湿疹」【しっしん】といいます。
肌を洗いすぎると潤いが失われて乾燥し、敏感になると痒みが出る「湿疹」ができるのです。
潤いが失われる秋冬には皮膚の乾燥が進み、痒みが出て掻くとそこからただれて赤くなります。
また、加齢により皮膚の機能が低下すると敏感肌になり、熱い物の近くに長時間いるだけで赤く腫れたり、痒みが出る場合があるのです。
「発疹」とは?
皮膚を虫に刺されたときや、金属に触れてかぶれると出るものを「発疹」【ほっしん】といいます。
また、体質に合わない食べ物を口に入れたとき出る「発疹」は酷い痒みが出るため激しく掻き毟り、ただれてしまう場合があるのです。
主な例としては、水ぼうそうや手足口病、りんご病、じんましんといった正常であった皮膚に出て病変する症状を指します。
「湿疹」と「発疹」の違い
ここでは「湿疹」と「発疹」の違いを、分かりやすく解説します。
乾燥が進む季節には服との摩擦や、洗いすぎで肌に起こる症状を「湿疹」といいます。
皮膚を触るとかさかさして潤いがない状態であるとすぐ分かり、粉も吹きやすくなってしまうのです。
「湿疹」が出やすい部位は首周りや顔、膝の裏表、耳と広範囲に出て、薬を塗るとより症状が悪化する薬疹も出る場合もあるのです。
もう一方の「発疹」は皮膚にいきなり出る病が変化した状態を指し、病気名を表す「湿疹」とはまた違うところです。
「湿疹」の例文
・『汗がうまく排出されないとき出る湿疹にあせもがある』
・『皮膚に水ぶくれが出る湿疹は皮膚科で治すと安心だ』
「発疹」の例文
・『乾癬も発疹の1つであり、早めに治療する必要がある』
・『厄介な発疹の吹き出物は、食べ物を見直すとよい』
まとめ
「疹」を使っていますが、「湿」と「発」の違いにより意味がまた違ってきます。
どういったとき使い分けるか具体的に学ぶといいでしょう。