この記事では、「笹かまぼこ」と「普通のかまぼこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「笹かまぼこ」とは?
笹の葉にそっくりの魚肉からできた練り物を「笹かまぼこ」【ささかまぼこ】といいます。
弾力があり、噛むほど魚の旨みと甘みを感じられるのが魅力です。
元々は大量に獲れたヒラメの身を使って笹の葉に似せて形を作り、焼き目をつけたかまぼこを仙台の店で販売したのが誕生のきっかけとなりました。
明治時代に入ると人間の舌に似ているところから「べろかまぼこ」と呼ばれるようになります。
そんなかまぼこには鰹節で深みを足し、みりんと砂糖で甘みを付けてさらに卵白と酒を入れて作る食品です。
「普通のかまぼこ」とは?
すり身用に分けられた魚をすり潰して練り、焼いたものを「普通のかまぼこ」【ふつうのかまぼこ】といいます。
柔らかいので簡単に噛み切れるのが良さでもあり、3から4枚ほど入って安価で買えるのが魅力です。
安価なものにはスケトウダラや太刀魚、小鯵などの身を練り合わせて、空板にのせた後は蒸します。
一般的には板付きで、まな板のようにその上で切れるのが魅力です。
色は白とピンクがあり、紅白としてお正月には2種類の色を美しく盛り付けます。
「笹かまぼこ」と「普通のかまぼこ」の違い
「笹かまぼこ」と「普通のかまぼこ」の違いを、分かりやすく解説します。
ひらめのすり身にみりんや卵白、酒、鰹節を入れて混ぜ合わせて焼いたものを「笹かまぼこ」といいます。
元々はコシがないひらめであったため研究を重ねて、でん粉を使わない今の噛み応えあるかまぼこになりました。
また、昭和に入るまではべろかまぼこと呼ばれていましたが、仙台を代表する伊達家の家紋にその形が似ているので「笹かまぼこ」と呼ばれるようになります。
もう一方の「普通のかまぼこ」には安く手に入るスケトウダラを中心に小鯵などの白身魚の身を練り、アーチ型に板の上にのせて蒸した練り物になるのです。
まとめ
「かまぼこ」といったところは同じですが、笹型かアーチ型であるか、また使っている素材に違いがあります。
練り物商品を扱う店の公式サイトや食べ比べしてみるのもまた異なる点が分かるでしょう。