この記事では、「握りこぶし」と「拳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「握りこぶし」とは?
5本の指をすべて内側に折り曲げた状態を「握りこぶし」【にぎりこぶし】といいます。
強く力を込めて作る拳であり、相手にそのこぶしを掲げるようにして見せて、自分の闘争心を伝えるのです。
また、「握りこぶし」にした手はちょうど心臓の大きさであると伝えたり、壁を叩いて大きな穴を開けては自分がそれほど怒っている状態を表します。
「拳」とは?
武術では内側に指を曲げた状態にして、相手を殴るために使うのが「拳」【こぶし】です。
「鉄拳」ともいい、両手で「拳」を作って戦う気持ちを伝えたり、相手を挑発して戦いに挑んで勝負を競います。
また「空拳」ともいい、武器は使わず手を握り締めた状態で行うのです。
また、新陳代謝を良くする「太極拳」【たいきょくけん】も両手を動かす体操になります。
「握りこぶし」と「拳」の違い
ここでは「握りこぶし」と「拳」の違いを、分かりやすく解説します。
怒りを込めて敵を殴るとき、片手の指を内側にぎゅっと力を入れて折り曲げた状態を「握りこぶし」といいます。
このように、拳に力を入れる理由としては裏切られたり、屈辱を受けたときの感情を表すのです。
もう一方の「拳」は指を折り曲げて作る手の形を意識しています。
「拳闘」といえば拳にした手にグローブをはめて、同じ体格や体重の相手を打ちのめすために戦うのです。
この2つの大きな違いは、「握りこぶし」を頭よりも高らかに掲げて相手と戦う気持ちを伝えたり、勝利した自分を称えるために見せますが、「拳」は体操したり、武術で使われています。
「握りこぶし」の例文
・『握りこぶしを作り、苛立つ教師の腕を思い切り殴った』
・『長年の怒りを握りこぶしに込めて、相手の顔を殴った』
「拳」の例文
・『強盗と戦うため兄は両手を拳にして見せた』
・『将棋に負けて腹が立った弟は、拳で兄を殴った』
まとめ
手に関係する言葉を2つ取り上げましたが、使い方に少し違いがあります。
どういった場面で使うかに焦点を当てているか比べて使いこなしてみましょう。