この記事では、「ラード」と「牛脂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラード」とは?
ラードとは、豚の脂肪を精製してつくる食用油脂のことをいいます。
英語の”lard”が語源です。
常温だと白いクリーム状をしており、加熱すると透明になります。
100%豚の脂肪から作られる純製ラードと豚の脂肪に牛脂やパーム油などを加えて作る調整ラードがあります。
純製ラードは豚特有の風味が強く、調整ラードは純製ラードよりも賞味期限が長いのが特徴です。
個体から液体になり始める融点は33℃から46℃で、人の体温に近いので料理に練り込みやすいとされます。
「牛脂」とは?
牛脂とは、牛の脂肪を精製して作る食用油脂のことをいいます。
牛脂には和牛香りと呼ばれる独特の香りがあり、加熱すると甘い香りが漂います。
ステーキを焼いたり、すき焼きを作る際などによく用いられます。
牛脂を使うことで、肉の旨味を引き出すことができます。
また、牛脂の融点は40℃から50℃程となっています。
色は白か淡いクリーム色です。
脂質が主な成分で、オレイン酸やステアリン酸、パルミチン酸なども含まれています。
スーパーマーケットや精肉店などで販売されており、ステーキ肉を購入すると無料でついてくることもあります。
「ラード」と「牛脂」の違い
ラードの原料は豚の脂肪で、牛脂の原料は牛の脂肪です。
ラードには豚の脂肪に牛脂やパーム油を加えてつくるものもあります。
また、豚カツなど揚げ物を作る際によく用いられるのはラードで、牛脂を使うことはあまりありません。
ただし、牛脂を使って揚げ物をしても美味しく調理することができます。
それからラードの融点は、牛脂の融点よりも少し低いです。
まとめ
ラードも牛脂も動物の脂肪から作られる食用油脂です。
豚の脂肪から作られるのがラードで、牛の脂肪から作られるのが牛脂になります。
ラードには、牛脂をブレンドしているものもあります。