この記事では、「水琴窟」と「ししおどし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「水琴窟」とは?
「水琴窟」は「すいきんくつ」と読みます。
「水琴窟」は、「日本庭園の装飾の一つで、手水鉢の近くの地中に作り出した空洞の中に、水滴を落とし、発せられる音を反響させる仕掛け」となります。
手水鉢の近くに、排水が落ちる空洞を作り、落ちた音が地上に聞こえるように作られています。
この空洞は、瓶を逆さに埋めて作られるケースが多く、排水を水滴として落とす技術が必要となります。
「ししおどし」とは?
「ししおどし」は「鹿威し」と漢字表記します。
「ししおどし」は、「竹筒の中央付近を支点として支えて、竹筒の一方の先端を斜めに切り、水を引き入れる仕掛け」を意味します。
水が竹筒いっぱいにたまると、水の重みで竹筒が頭を下げ、水がこぼれます。
水がこぼれて軽くなった竹筒が戻る時に、逆側の竹筒の端が、石などに勢いよく当たることで、「コーン」という美しい音が鳴ります。
「水琴窟」と「ししおどし」の違い
「水琴窟」と「ししおどし」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも日本庭園の装飾として仕掛けられていて、どちらも水を使って動き、音が出る仕掛けを持つという共通点があります。
しかし、「水琴窟」が、水滴を空洞に落とすことで、音を反響させる仕掛けなのに対して、「ししおどし」は、水の重さを利用して、竹を動かし、竹が石などに当照ることで音を出す仕掛けという違いがあります。
「水琴窟」の例文
・ 『風流な庭に、水琴窟を設置する』
・ 『水琴窟から、美しい音が聞こえる』
「ししおどし」の例文
・ 『ししおどしの音は、心が澄むような気にさせる』
・ 『夏休みの工作として、庭にししおどしを作った』
まとめ
「水琴窟」と「ししおどし」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるのではないでしょうか。