この記事では、「蒸しおこわ」と「炊きおこわ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蒸しおこわ」とは?
蒸しおこわとは、もち米を蒸して作るご飯のことをいいます。
「蒸す」とは、蒸気を使って加熱する調理法です。
うるち米から作る一般的なご飯よりも粘り気があり、食感はもちもちとしています。
昔はもち米は非常に貴重だったので、おこわはお正月など晴れの日にしか食べられないご馳走でした。
小豆を入れる赤飯もおこわの一種になります。
小豆を入れると飯が赤くなり、赤色は邪気を祓うといわれていたので非常に縁起の良い食べ物でした。
「炊きおこわ」とは?
炊きおこわとは、もち米を炊いて作る飯のことをいいます。
「炊く」とは十分な水を加えて火にかけ、食べられるようにする調理法になります。
栗を入れた栗おこわもありますし、山菜おこわや鯛おこわ、色々な具材を入れた五目おこわなど様々な種類があります。
季節の旬の食材を使ったおこわがよく食べられています。
「蒸しおこわ」と「炊きおこわ」の違い
蒸しおこわも炊きおこわも材料にもち米を使っていますが、調理法に違いがあります。
蒸しおこわは蒸気で加熱して作るおこわで、炊きおこわは十分な水を入れて加熱して作るおこわです。
元々おこわは、もち米を蒸したものを指していました。
おこわというと蒸しおこわのことだったのです。
江戸時代に入り炊いて作るおこわが登場したことで、蒸して作るものを蒸しおこわ、炊いて作るおこわを炊きおこわと区別するようになりました。
蒸しおこわは、炊きおこわよりも食感がもちもちしています。
炊きおこわは蒸しおこわよりも、食感が柔らかいです。
蒸しおこわは蒸籠など蒸し器で作りますが、炊きおこわは炊飯器や土鍋などで作ります。
まとめ
蒸しおこわと炊きおこわは、調理法が違います。
蒸して作るのが蒸しおこわで、炊いて作るのが炊きおこわです。
炊きおこわの方が蒸しおこわよりも柔らかく、蒸しおこわはもちもちとした食感になります。