この記事では、「下世話」と「下品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下世話」とは?
世間で人々が頻繁に口にしているような言葉や話を意味する言葉です。
「下」という漢字は、階級、身分、程度が低い方という意味を指し、「世話」という漢字は、世間の人がする話、世間の言いぐさや慣用の言葉などを意味すると言えます。
これら2つを組み合わせることによって、身分の低いものが噂するようなことだと表現することが可能です。
「下品」とは?
品がなくて粗野であることを意味する言葉です。
「品」という漢字は、人の行いや物事のありさまが、良いか悪いかの程度や水準という意味を指し、「下」という漢字は、階級、身分、程度が低い方を意味すると言えます。
2つを組み合わせることによって、品の程度が低くて粗野なさまという意味を表現することが可能です。
「下世話」と「下品」の違い
「下世話」と「下品」の違いを、分かりやすく解説します。
「下世話」は、世間で人々がよく口にする言葉や話を表現する際に使用する言葉です。
他にも、世間の噂を表現すると考えられます。
その一方で、「下品」は、品位や教養が低く、見苦しいことを表現する際に使用する言葉です。
このように、「下世話」は、世間的に言われていることを表し、「下品」は、品位の低いことを表すと言えるでしょう。
「下世話」の例文
・『彼は下世話な話が好きで、よく人の噂話ばかりしている』
・『下世話な話だが、彼の年収は1000万円以上らしい』
「下品」の例文
・『彼は下品な女性が嫌いらしい』
・『下品さは、単に下ネタを言うということではなく、人間的な卑しさから醸し出されるものだと思う』
まとめ
「下世話」と「下品」は、よく混同される言葉ですが、意味や使い方が異なることで知られます。
「下世話」は、世の中の人々が、頻繁にする言葉や話を表現する言葉です。
話されること全般を「下世話」という言葉で示します。
その一方で、「下品」は、品位や教養が低く、見苦しいことを表現する言葉です。
下劣で卑しいことやものを指すと言えるでしょう。