この記事では、「グルコース」と「ブドウ糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「グルコース」とは?
「グルコース」は、生物のエネルギー源になっている糖の一種です。
カタカナ表記の「グルコース」は英語の“glucose”に由来しています。
「グルコース」は、これ以上分解されることのない一つの糖(単糖)です。
ほかの単糖であるフルクトースやガラクトースなどと結合し、スクロースやラクトースなど他の糖類を作ります。
植物や動物の体液などに含まれ、生物の主要なエネルギー源として使われます。
“glucose”という名前は、甘いことを意味するglukosに由来し、単糖で構成される物質を意味する “-ose”を組み合わせたものとなっています。
植物では特に果物やハチミツに多く含まれ、精製したものは甘味料や医薬品に広く利用されています。
「ブドウ糖」とは?
「ブドウ糖」は、生物のエネルギー源になる単糖「グルコース」の日本語での呼び方です。
日本ではブドウから発見されたためにその名で呼ばれるようになりました。
ブドウ以外の果物、はちみつをはじめ、植物や動物に含まれています。
また、「ブドウ糖」はほかの単糖と結合して炭水化物を作り、砂糖、ご飯やパン、でんぷんなどさまざまな食品に含まれます。
「ブドウ糖」は生物のエネルギー源として欠かせない糖であり、特に脳のエネルギー源として重要な役割を持っています。
摂取すると速やかにエネルギー源として使われるので、運動や勉強をする際のエネルギー補給に適しています。
「グルコース」と「ブドウ糖」の違い
「グルコース」と「ブドウ糖」の違いを分かりやすく解説します。
「グルコース」は生物のエネルギー源になる単糖の一種です。
また、日本では「ブドウ糖」とも表記します。
つまり、これらは呼び方が違うだけで同じものを指しています。
生命の維持に必要なエネルギー源の炭水化物にはさまざまな種類の糖類が存在しています。
これらは、一つの糖からなる単糖「グルコース」とほかの糖数個を組み合わせたものです。
その一例に砂糖があります。
砂糖は「グルコースとフルクトースで構成されるスクロースで作られた甘味料」です。
これらの糖を日本の呼び方にすると「砂糖は、ブドウ糖と果糖で構成されるショ糖で作られた甘味料」と説明することができます。
専門用語として「グルコース」と表記する場合は、糖を含む物質は「-ス」がつく名前を使うことに統一します。
一方、日本語では「ブドウ糖」という呼び方が普及しているので、日本語で誰にもわかりやすく表記したい場合は「ブドウ糖」と呼ぶのが適切です。
まとめ
「グルコース」は甘いという意味を持つ単糖の名称で「ブドウ糖」は日本語での呼び方になります。
つまり、これらは同じものを指しています。
意味は同じなので、状況によって呼び分けるのがよいでしょう。