この記事では、「がさつ」と「雑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「がさつ」とは?
細かいところまで気が回らず、言葉や動作が荒っぽくて落ち着きのないさまを意味する言葉です。
「品がない」、「粗野」、「野育ち」などの類語があります。
「がさつ」は、相手に不快感を与える場合が多く、悪いイメージでしかないと考えられます。
「雑」とは?
なにかがまじっているなど、純粋でないことや、やりかたが念入りでないことを意味する言葉です。
「混ざり合う」、「乱雑」、「雑多」などの類語があります。
「雑」は、細部にこだわらないことを示す場合が多く、必ずしも悪いイメージだけではないと考えられます。
「がさつ」と「雑」の違い
「がさつ」と「雑」の違いを、分かりやすく解説します。
「がさつ」は、細かいことに気を配らないで、荒っぽい言動を指す言葉です。
品がなくて、下品な印象を与えます。
その一方で、「雑」は、細部に注意が行き届かないで、乱雑な状態になることを指す言葉です。
整理整頓ができていなくて、散らかっている印象を与えます。
つまり、「がさつ」は人の性格や行動に関する言葉で、悪い意味で使われますが、「雑」は物事の状態ややり方に関する言葉で、中立的な意味で使われます。
「がさつ」の例文
・『彼はがさつな人なので、周りの人々から嫌われている』
・『彼女はがさつに荷物をまとめて、出かけることにした』
「雑」の例文
・『彼女は雑な性格なので、いつも部屋は散らかっている』
・『レポートの内容が雑だったので、修正が求められた』
まとめ
「がさつ」と「雑」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「がさつ」は細かいところまで気が回らず、言葉や動作が荒っぽくて落ち着きのないさまを表します。
その一方で、「雑」は神経がまるで行き届いていないことや、まとまりないことを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。