この記事では、「緘黙」と「人見知り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緘黙」とは?
人と積極的に会話したいと思わない症状を「緘黙」といいます。
自ら話しかけるのが恥ずかしいと感じてしまい、声すら気軽にかけられないと思う症状を指すのです。
それも一瞬だけではなく、何週間もその症状が続く傾向が見られます。
また、「場面緘黙」は親しい人の前では普通に話せるのですが、1人でいて緊張していなくても話ができないと思う状態になるところです。
この「選択性緘黙」が発症する原因は、脳波の遅れによりうまく話せなくなってしまいます。
「人見知り」とは?
過去に会ったことがない人には、拒絶反応を見せるように話ができないのが「人見知り」【ひとみしり】といいます。
このような行動を見せる原因は、初対面の人に自分はどう思われているか気になり、逃げ出したくなるからです。
また、発達が遅れている子どもが見せる行動であり、人とうまく関係が築けない、あがり症で緊張する人に見られます。
また、人と交流しても楽しくはないだろうと考えたり、人よりも警戒心が強いため視線を気にしてしまうのです。
「緘黙」と「人見知り」の違い
ここでは「緘黙」と「人見知り」の違いを、分かりやすく解説します。
流暢に言葉が伝えられないのが「緘黙」です。
家族とは楽しく会話ができるのに、初めて行く場所や初対面の人だと話せなくなってしまうのです。
このような症状が起きる原因としては、不安を抱える障害のために起こります。
また、言語に発達が見られず、うまく会話ができなくなってしまうのです。
もう一方の「人見知り」は性格が元々内気で、人と積極的に行動したいと思えない人に見られます。
また、新しい環境に馴染めず、恥ずかしいと思う子どもにも「人見知り」が多いのです。
この2つの大きな違いは脳の発達の遅れが関係しているのが「緘黙」で、「人見知り」は人が持つ特性を指します。
まとめ
積極的に会話ができない、交流が難しい人を指しますが、どういった意味に違いがあるかに目を向けてみれば、おのずと使い分けができるようになるでしょう。