同じような意味で使われる言葉として「転居」と「転宅」があります。
この2つはどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「転居」と「転宅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「転居」とは?
「転居」とは、「居住地を変えること」を表す言葉です。
今住んでいる場所から別の場所へ移り住むことを指し、一般的には住まいを変える「引っ越し」と同じ意味で使われています。
行政用語としては同一地区町村内で別の場所に移り住む場合に用いられる表現です。
法令では同じ地区町村内で場所に引っ越す時に「転居」という表現を用いており別の場所に引っ越す場合は「転入」もしくは「転出」という表現を使うルールになっています。
地区町村内に引っ越す場合も役所に届けを出す必要がありますが、その場合に書く書類は「転居届」です。
一般用語としては違う市区町村への引っ越しを「転居」と表現しても問題ありません。
「転宅」とは?
「転宅」とは、「別の住居に移り住むこと」を意味する言葉です。
住んでいる建物を変えることにニュアンスを置いた表現ですが一般的にはあまり使いません。
「転居」と「転宅」の違い
「転居」と「転宅」の違いを、分かりやすく解説します。
「転居」と「転宅」の違いは「強調するポイント」です。
「転居」と「転宅」はどちらも引っ越しのことで基本的に同じ意味だと考えて問題ありません。
ニュアンスの違いとして「転居」は新しい住居に移り住む、つまり住む土地が変わることを強調しているのに対し「転宅」は住んでいる建物が変わることを強調しているという違いがあります。
例えばトレーラーハウスで家ごと別の土地に移る場合は「転居」のほうが「転宅」よりもふさわしい言い方です。
同じマンションの別の部屋に引っ越すなど住む土地は同じで住まいのみが変わる場合は「転居」よりも「転宅」のほうがしっくりきます。
「転居」の例文
・『新しい家に転居する』
・『自宅を訪れたがすでに転居した後だった』
「転宅」の例文
・『転宅を検討している』
・『1年で3回転宅した』
まとめ
「転居」と「転宅」はどちらも引っ越しと同じ意味ですがニュアンスで使い分けられています。
微妙な違いなので感覚的に理解してください。