この記事では、「運動」と「体操」の違いを分かりやすく説明していきます。
「運動」とは?
「運動」【うんどう】はいくつかの意味があり、主に物体が動くこと、あるいは人が体を動かすことなどを指します。
漢字の「運」と「動」はどちらも「うごく」という意味を持ち、さらに「運」は「場所が移る」、「動」は「ふるまう」「はたらく」といったニュアンスを含みます。
これらを組み合わせた「運動」は、物や人に何らかの動きがみられるさまを表しています。
「運動」は広く「物や人などが動くこと、それらを動かすこと」を指しますが、人が身体を鍛えるため意図的に体を動かすこと、目的を果たすためにはたらきかけること、生物の組織にみられる生理的な反応など、さまざまな意味を持っています。
日常では、特に身体を鍛えたり健康を維持するために行うスポーツやトレーニングなどを指すことが一般的です。
「体操」とは?
「体操」【たいそう】とは、身体の健康を維持する目的、あるいはスポーツ競技や芸術を目的として身体を動かすことです。
漢字の「体」は人や動物のからだ、「操」は思う通りにものを動かすことを意味しており、これらを組み合わせた「体操」は、体を使ってある動きを実践することを表します。
「体操」は目的を持って合理的、規則的に体を動かすことで、その分野や種類は多岐にわたります。
人と競わず誰でも実践できるものを「一般体操」と呼ぶほか、代表的な物には、日本で国民の健康増進のために行われている「ラジオ体操」、演技の美しさを競う「体操競技」「新体操」などが挙げられます。
「運動」と「体操」の違い
「運動」と「体操」の違いを分かりやすく解説します。
これらは「体を動かす行為」である点が共通していますが、言葉の持つ意味に少し違いがみられます。
「運動」は、人や物が動くこと、動かすことを全般に指し、物理的な物体の動き、スポーツやトレーニングなどの意味を含みます。
「体操」は、人がある目的を持ってある動きを体で実践する「運動」です。
主に、健康維持、レクリエーション、スポーツ競技や芸術を目的に行われています。
つまり、「体操」は「運動」の一種ですが、「運動」と異なり「目的を果たすために実践する活動」「生物の体にみられる生理的な現象」などの意味は持っていません。
「運動」の例文
・『1日に運動を30分行うことは生活習慣病の予防につながる』
・『昔は学生による反対運動がしばしば起こっていた』
「体操」の例文
・『簡単な体操で高齢者の筋力低下を予防する』
・『体操部に所属する彼は、あん馬が得意だ』
まとめ
「運動」はさまざまな意味を持ちます。
「ラジオ体操」「新体操」などでよく知られる用語「体操」も「運動」の一種といえます。
