この記事では、「鉤鼻」と「鷲鼻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉤鼻」とは?
「鉤鼻」は「かぎばな」と読みます。
「鉤鼻」は、「鼻柱が、かぎのように鋭く曲がった鼻のこと」です。
また「鉤鼻」には「平安時代のやまと絵で、顔の描写法のこと」です。
特に貴族の風貌などの顔の表現でよく見られる、「くの字の形の鼻」を「鉤鼻」と呼びます。
「鷲鼻」とは?
「鷲鼻」は「わしばな」と読みます。
「鷲鼻」は、「鷲のくちばしのように、鼻筋が弓なりに曲がり、先端のとがった鼻のこと」です。
言葉通り、鷲のくちばしのように言える人の鼻を、「鷲鼻」と呼びます。
童話の魔女の鼻の印象に似ています。
迫力があり、少し怖い印象を持たれやすい鼻と言えます。
「鉤鼻」と「鷲鼻」の違い
「鉤鼻」と「鷲鼻」の違いを、分かりやすく解説します。
「鉤鼻」は、「鼻柱が、かぎのように鋭く曲がった鼻のこと」です。
一方で、「鷲鼻」は、「鷲のくちばしのように、鼻筋が弓なりに曲がり、先端のとがった鼻のこと」です。
基本的に、「鉤鼻」も「鷲鼻」も似たような印象の鼻で、同じような鼻に使われる言葉となります。
しかし厳密には、「鉤鼻」は、鼻筋全体が後ろに突き出しているため「鉤に似ている」のに対して、「鷲鼻」は「鷲のくちばしに似ている」という違いがあります。
鼻の先端が下向きに湾曲しているのが「鉤鼻」と見分けることもできます。
「鉤鼻」の例文
・ 『フックのような鉤鼻をしている』
・ 『鉤鼻なので、鼻柱が鋭く曲がっている』
「鷲鼻」の例文
・ 『彼氏は、鷲鼻で鼻が高い』
・ 『鷲鼻なので、貫禄が出やすい』
まとめ
「鉤鼻」と「鷲鼻」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。