状況を表す言葉として「概況」と「現況」があります。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、「概況」と「現況」の違いを分かりやすく説明していきます。
「概況」とは?
「概況」とは、「おおよその状況」を意味する言葉です。
細かいところまでこだわらず全体的なところがわかるくらいの大まかな状況を意味します。
情報は正確なほど価値が高いと思われがちですが時と場合によっては正確さがそれほど必要でない場合もあります。
詳細な情報は調査にも理解にも時間がかかるため物事をいち早く知るには不向きです。
「概況」は正確性を欠いてでも早く状況を知りたい時に便利な情報です。
細かい部分は省かれていますが全体的な流れや重大な情報は盛り込まれているので、状況を大づかみで知るのに役立ちます。
「現況」とは?
「現況」とは、「現在の状況」を意味する言葉です。
過去の状況ではない最新の状況を指します。
新しいデータや過去から現在までで変わったことなど、客観的な事実によって示される現在の状況を表します。
「概況」と「現況」の違い
「概況」と「現況」の違いを、分かりやすく解説します。
「概況」と「現況」の違いは「詳しさ」です。
「概況」は大体の状況を表す言葉なので詳しさがないのに対し「現況」は現在時点で最も新しく詳しい情報を指す、という違いで区別されます。
「概況」は昨日から今日にかけての流れなど時間を超えて使われる場合もありますが「現況」は常に現在のみです。
「概況」の例文
・『今日の株式市場の概況をチェックする』
・『概況だけでは詳しいことがわからない』
「現況」の例文
・『値上がりが期待されたものの現況はさえない値動きが続いている』
・『株式市場の現況は急速な値上がり後に発生する調整期間だと見ている』
まとめ
「概況」と「現況」はどちらも状況を表す言葉ですが状況のとらえ方が異なります。
何を優先しているのか理解すれば難しくないので正しく使い分けてください。