この記事では、「配偶者控除」と「扶養控除」の違いを分かりやすく説明していきます。
「配偶者控除」とは?
配偶者控除とは、はいぐうしゃこうじょという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、結婚している相手やつれあいといった意味の配偶者の漢字に、金額を差し引くといった意味がある控除の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ配偶者控除は、納税者に年間の所得金額が一定金額以下の配偶者が存在する場合に適用される所得控除を表すのです。
「配偶者控除」の使い方
配偶者控除は、日本で所得が少ない配偶者がいる場合に認められている税金の控除制度という意味に使われる言葉となっています。
年収が少ないか無収入の配偶者がいる時にだけ、追加控除を行うという仕組みの制度です。
名称の通り、配偶者にのみ絞って対象となる制度である点がこの言葉の大きな特徴と言えます。
「扶養控除」とは?
扶養控除とは、ふようこうじょという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、助けてやしなうや生活が出来る様に世話する事といった意味を持っている扶養の文字に、ある金額から一定の金額を引くという意味を有する控除の文字を加える事で、完成した言葉となっています。
以上の事から扶養控除は、所得控除の1つで、納税義務者に配偶者以外の扶養親族がいる場合に、その人数に応じる形で一定額を所得金額から差し引く事を示すのです。
「扶養控除」の使い方
扶養控除は、納税者に配偶者とは別に扶養すべき親族が存在する際、その人数に応じる形で所得金額から一定金額を差し引く事が認められるという控除制度に用いられる言葉となっています。
配偶者以外という言葉がある通り、納税者の妻や夫は除かれ、16歳以上の扶養親族がいる場合に適用される所得控除です。
「配偶者控除」と「扶養控除」の違い
配偶者控除と扶養控除の文字表記を並べて見比べてみれば直ぐに、配偶者と扶養という漢字の違いを見付け出す事が出来ます。
所がその後に続くのは、同じ控除の漢字であり、どちらも所得控除を意味する言葉である点がややこしい部分です。
とはいえ文字の違いから、表す意味合いにも違いがあるのでそこを踏まえれば使い分けを行う事が出来ます。
まず配偶者控除ですが、納税者に年間の所得金額が一定金額以下の配偶者がいる場合にのみ適用される所得控除です。
一方の扶養控除は、納税者に配偶者を除いた扶養親族がいる場合に、その人数に応じて一定金額の所得金額を差し引く事を示します。
まとめ
2つの言葉はどちらも同じ控除という文字が使われている事でも分かる様に、共に所得控除を表す言葉です。
ですがその前に付く文字に違いがある事で、表現する意味にも相違点が生じています。
ちなみに配偶者控除は、納税者に無収入か年間所得が低い配偶者が存在する場合にのみ、用いられる所得控除を表す言葉です。
対する扶養控除は、納税者に配偶者以外の扶養親族が存在する際に、人数に応じる形で所得金額から一定金額差し引くという所得控除に使用される言葉となっています。