この記事では、「黒酢」と「赤酢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黒酢」とは?
「黒酢」は「くろず」と読みます。
「黒酢」は、「昆布やシイタケを焼いてすりつぶし、酢を加えたもの」という意味があります。
また「黒酢」には「瓶で自然発酵させた米酢の一種」という意味があり、一般的にはこちらの意味でつかわれる傾向があります。
「赤酢」とは?
「赤酢」は「あかず」と読みます。
「赤酢」は、「よく熟成した酒粕を、原料として作った色の濃い酢のこと」です。
酒粕を丁寧に付け込み、2年から3年の月日をかけて熟成させて作ります。
また「赤酢」には「赤梅酢」を言い換えた言葉でもあります。
「黒酢」と「赤酢」の違い
「黒酢」には「瓶で自然発酵させた米酢の一種」という意味があり、「赤酢」には、「よく熟成した酒粕を、原料として作った色の濃い酢のこと」です。
このように「黒酢」も「赤酢」も「酢」の一種であるという共通点があります。
ただし、「黒酢」の原料が「玄米」なのに対して、「赤酢」の原料が「酒粕」という大きな違いがあります。
また「黒酢」は、その名の由来になっているように、黒色をしているのに対して、「赤酢」もまた、赤色をしているという、見た目の違いもあります。
「黒酢」の例文
・ 『酢豚を使うときは、黒酢を使うようにしている』
・ 『鹿児島の黒酢を飲む習慣がある』
「赤酢」の例文
・ 『赤酢は時間をかけて、ゆっくりと熟成される』
・ 『赤酢はまろやかなので、酢特有の刺激的なにおいがしにくい』
まとめ
「黒酢」と「赤酢」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、「酢」という共通の意味がありました。
しかし、「黒酢」は「玄米」を、「赤酢」は「酒粕」を原材料とするという大きな違いがあることが分かりました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けてみてはいかがでしょうか。