この記事では、「見習う」と「見倣う」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「見習う」とは?
腕がある人の技を見て習得することを「見習う」【みならう】といいます。
例えば、どのような種類の自転車も修理できる専門家のやり方を見て、壊れた部分の修理方法を学ぶのです。
その人のやり方にしっかり目を向けてはやり方を覚えて、あとは自分なりにうまくこなせるように勉強していきます。
他には「作法を見習う」といって美しい正座の仕方や考え方を見て学ぶときに使う言葉です。
「見倣う」とは?
素晴らしいと感じる人の言動を見て真似して、自分のものにすることを「見倣う」【みならう】といいます。
例えば、人々を説得させる政治家の話し方や話す内容を把握して真似るのです。
とくに、教科書では習わない実技に目を向けて身に付けて威厳を出したり、人々を説得させます。
素晴らしいと思う人に目を向けて、忠実に正しい姿勢や会話術を真似するのです。
「見習う」と「見倣う」の違い
「見習う」と「見倣う」の違いを分かりやすく解説します。
人生において良き手本となる人の行動や話し方、考え方を習得してみたいと参考にすることを「見習う」といいます。
とくに、教師や師匠、親方といった正しい知識をしっかり身に付けている人の技や、動きを自分のものにしたいと習うのです。
もう一方の「見倣う」は、素晴らしいと思う先例や西洋風、雛形を真似する行為を指します。
作り方や技を「見習う」よりも、話し方や動きを習得するといったところに特化しているところが違う点です。
「見習う」の例文
・『被災者に店を開放して、食事を提供する店主の行動を見習う』
・『心がこもった絵を描き、人々に贈る演歌歌手の気持ちを見習う』
「見倣う」の例文
・『おもてなしの心がこもった料理長の盛り付け方を見倣う』
・『戦場で兵士を歌で勇気付ける歌手の姿を見倣う』
まとめ
「見」という漢字を使っていますが、「習う」と「倣う」にはまた違った使い方がされています。
どのようなものを参考にするか比較して、使い分けるとより使い方が分かってくるでしょう。