この記事では、「あん肝」と「白子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あん肝」とは?
あん肝とは、アンコウの肝臓のことをいいます。
珍味として食べられており、脂肪分が多いので海のフォアグラと呼ばれることもあります。
これはアンコウが深海魚で、エサから得た栄養を肝臓に蓄えて少しずつ使うからといわれています。
アンコウの肝臓の脂肪分は、40%程もあります。
濃厚でクリーミーな味わいで、居酒屋などでおつまみとして提供されることもあります。
特に肥大しているものは高級食材として扱われています。
また、アンコウ鍋の具材にもなり、山口県の下関などが山地です。
近年流通しているあん肝の多くは、海外から輸入したものになります。
「白子」とは?
白子とは魚介の精巣のことで、滑らかな食感でとてもクリーミーです。
湯通ししてポン酢や醤油をかけて食べることもありますし、鍋料理や天ぷらの具材としても用いられます。
酢の物や焼き物などに用いられたりもします。
また、タラの白子が一般的ですが、サケやアンコウ、タイ、フグ、サワラといった魚の白子もあります。
「あん肝」と「白子」の違い
あん肝はアンコウの肝臓で、白子は魚介の精巣です。
アンコウの白子もあります。
アンコウ以外の魚の肝臓は、あん肝とはいいません。
白子はアンコウ以外の魚の精巣のこともいいます。
あん肝も白子もどちらもクリーミーで濃厚な味わいです。
それからあん肝は、日本だけではなくフランスやスペインといった国でも食べられています。
あん肝の缶詰や瓶詰等も売られています。
あん肝をソテーして食べたりもします。
白子は海外ではあまり食べる習慣がなく、日本独自の食材といえます。
まとめ
あん肝はアンコウの肝臓のことで、白子は魚介の精巣のことです。
アンコウの精巣も白子になります。
アンコウ以外の魚の肝臓はあん肝とはいいませんが、精巣は魚の種類に関係なく白子と呼ばれています。