この記事では、「在留」と「在日」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「在留」とは?
理由があって住んだこともない外国に住む必要性がある人を「在留」【ざいりゅう】といいます。
日本人が、連れて行かれた土地に住み生活する人も指します。
住む期間は数ヶ月、数年といったように一時外国に居続けます。
留まるには「在留カード」が必要になり、申請するためには日本領事館に書類を出して認められる必要性があるのです。
「在日」とは?
植民地支配により貧しい朝鮮半島から日本に渡って仕事しに来た朝鮮人を「在日」【ざいにち】といいます。
戦後、少しでも豊かな日本に渡って仕事したその子孫が現在は日本に住み、定住しているのです。
彼らを「在日韓国人」といった呼び方しますが、最近は大学に進学するため日本に来た韓国人が日本で生活しながら学ぶ人も「在日」と呼びます。
「在留」と「在日」の違い
ここでは「在留」と「在日」の違いを、分かりやすく解説します。
その場所に留まり、一定期間住む人たちを「在留」といいます。
在留カードを発行してもらったときは「在留できる期限をしっかり確かめて、切れないようにするのが大切です。
もう一方の「在日」は朝鮮が貧困に喘ぐ1910年代に日本へ連れて来られて、労働したその子孫を「在日」と呼びます。
この2つの大きな違いは、元々日本人でありながら外国に渡り、その土地にあえて残った人が「在留」となりましたが、「在日」は朝鮮から来た人が日本に残って生きているところが違う点です。
「在留」の例文
・『在留届に問題があれば日本領事館に問い合わせる』
・『在留外国人を集めて、地元住民と交流させた』
「在日」の例文
・『本国に帰らなかった朝鮮人が在日として生きている』
・『日本人と交流できない在日朝鮮人との間に問題が起きた』
まとめ
「在」を使っていますが、「留」と「日」にはまた違った意味で使われています。
どう異なるかに焦点を当てて、使い分けてみましょう。