「自白」と「告白」はどちらも「白」という漢字が使われた言葉ですが、意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「自白」と「告白」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自白」とは?
「自白」は「じはく」と読む言葉で、「秘密や罪などを隠さずに言うこと」を意味します。
漢字の「自」には「みずから」「おのれ」「ひとりでに」といった意味があり、「白」は「白い」「汚れがない」「明らか」「申す」「告げる」などの意味が含まれています。
「告白」とは?
「こくはく」と読む「告白」は、「語る」「告げる」「知らせる」などを表す「告」と、「白い」「汚れがない」「申す」といった意を示す「白」で構成される熟語です。
「心の中で思っていたことや秘密などを打ち明けること」あるいは「相手に恋愛感情があることを知らせて交際を申し込むこと」を意味します。
また、キリスト教においては「自分の信仰を公表すること」及び「神の前で自分の罪を打ち明けて許しを求めること」という意味で使用されています。
「自白」と「告白」の違い
「自白」も「告白」も「秘密などを自発的に述べること」という意味を含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「自白」は「秘密や罪などを言うこと」を意味し、主に「悪事などを自分から述べる時」に使われる言葉です。
一方、「告白」は「心の中で思っていたことや人に言わなかったことなどを打ち明けること」を意味するほか、「恋愛感情があることを相手に打ち明けて交際を申し込むこと」という意味でも使われています。
「自白」の例文
「自白」は「〜を自白する」「〜の自白」などのように用います。
犯人が警察の取り調べを受ける際などに使用される言葉です。
・『窃盗事件を起こしたことを自白する』
・『真犯人の自白によって彼女の無実が証明された』
「告白」の例文
「告白」は「〜を告白する」「〜に告白する」のように使用します。
「告白」には複数の意味がありますので、どの意を示しているかは文脈をみて判断しましょう。
・『当時の出来事を包み隠さず告白する』
・『彼は思い切って彼女に告白することにした』
まとめ
「自白」は「秘密や罪などを隠さずに述べること」を示し、「告白」は「心の中で思っていたことや秘密などを打ち明けること」「相手に恋愛感情があることを打ち明けて交際を申し込むこと」を示します。
双方の使い方もチェックして、シーンに合わせて使い分けてください。