この記事では、「ハマグリ」と「ホンビノス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハマグリ」とは?
マルスダレガイ科に分類される二枚貝を意味する言葉です。
全体が黒褐色の個体を、栗にたとえて「浜栗」といったという説があります。
「ハマグリ」は、淡水の影響のある内湾の潮間帯から水深20メートルの砂泥底に生息しており、産卵期は6?10月です。
寿命は少なくとも6年とされています。
また、貝合わせという遊びに使われることもあり、貞節の象徴とされてきました。
「ホンビノス」とは?
マルスダレガイ科メルケナリア属に属する食用貝の一種を意味する言葉です。
「ホンビノス」は、成貝の殻長が厚く、硬い貝殻の表面には同心円状の模様が表れます。
殻の色は生育環境により白っぽいグレーから黒ずんだ色と変化に富みます。
ハマグリと比較して丸みが強く、左右非対称で、殻頂がやや曲がった形をしています。
「ハマグリ」と「ホンビノス」の違い
「ハマグリ」と「ホンビノス」の違いを、分かりやすく解説します。
「ハマグリ」と「ホンビノス」は、見た目が似ているものの、それぞれ異なる特徴を持ちます。
「ハマグリ」は、日本の在来種で、とりわけ伊勢湾や柏灘など限られた地域でしか獲れなくなっている貝のことです。
貝殻は左右対称に近い美しい形をしています。
その一方で、「ホンビノス」は、北米原産の外来種のことです。
潮干狩りで獲れるようになりました。
貝殻はハマグリと比べてやや丸みがあります。
また、味わいに関して、「ハマグリ」は色白でほんのりピンクがかった身がぷっくりとしており、やわらかく上品な旨みが口いっぱいに広がるのに対し、「ホンビノス」は黄色がかった身でしっかりとした食感があり、味はアサリに似ていて存在感が強いと考えられます。
まとめ
「ハマグリ」と「ホンビノス」は、どちらもマルスダレガイ科に属する食用貝でありながら、その起源、形態、生態、利用法において明確な違いがあります。
「ハマグリ」は日本固有の貝であり、伝統的な食文化に深く根ざしています。
その一方で、「ホンビノス」は外来種であり、新しい食材として日本での地位を確立しつつあるものだと言えるでしょう。