この記事では、「姫」と「王女」の違いを分かりやすく説明していきます。
「姫」とは?
「姫」【ひめ】は、高貴な家に生まれた女性を表した敬称です。
また、女性の美称であり、女性、愛らしいもの、小さなものを指す時に使われています。
英語で表記すると“princess”になります。
一般には王族や皇室の娘など高貴な家柄の若い女性を指します。
また、家柄に関係なく、可愛らしい女性、幼い自分の娘などに対し、愛着や親しみの気持ちを込めて「姫」と呼ぶことが多くなっています。
たとえば、童話やアニメなどでは「王女」を「お姫様」と呼んだり、「かぐや姫」「歌姫」のように、女性を「○○姫」と通称で呼んだりしています。
また「姫りんご」のように通常よりも小さいことを表す時にも「姫」が使われます。
「王女」とは?
「王女」【おうじょ】とは、王の娘のことです。
英語では“princess”(プリンス)と表記します。
これは王族の階級のひとつで、基本的には王の娘を指し、時に王族の女子も含めます。
なお、王の子どもが男子ならば「王子」「“prince”(プリンス)」と呼ばれます。
また、天皇の娘、皇族の女子は「皇女」【こうじょ】と呼ぶのが一般的です。
また、王族や貴族の女性を表す言葉に「姫」があり、高貴な身分の女性という意味で「王女」は「お姫様」と呼ばれることもあります。
「姫」と「王女」の違い
「姫」と「王女」の違いを分かりやすく解説します。
これらは、どちらも英語の“princess”を和訳した言葉であり、同じ意味で使われる場合もあります。
ただし、狭義には「姫」と「王女」が指す意味は異なります。
「姫」は高貴な家に生まれた女性のことです。
「王女」は王の娘、あるいは王族の女子のことです。
「王女」は高貴な家柄の女性で「姫」とも呼ばれます。
つまり「姫」は「王女」を言い換えた言葉になります。
一方、「姫」はは家柄に関係なく、可愛らしい女性、自分の娘、小さなものなどを指す時にも使われます。
そのような意味で使う場合には「姫」を「王女」と言い換えることはできません。
「姫」の例文
・『白雪姫はシンデレラ姫のお話はハッピーエンドを迎える』
・『七五三のお祝いで、娘にお姫様のようなドレスを着せて記念写真を撮る』
・『小食なので、姫椀のように小さなお椀を使っている』
「王女」の例文
・『この国では王子に続いて、待望の王女が生まれた』
・『茶の間で、報道を通してシャーロット王女の成長を見守っている』
まとめ
「姫」「王女」「プリンセス」は同じニュアンスで使われる女性の敬称、美称です。
ただし「姫」と「王女」の本来の意味は異なります。