「暑中見舞い」と「お中元」はいずれも日本の行事に関係する言葉ですが、意味が異なるため区別して理解しておく必要があります。
この記事では、「暑中見舞い」と「お中元」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暑中見舞い」とは?
「暑中見舞い」は「しょちゅうみまい」と読む言葉で、「夏の時期に、身内や知人などへ安否を尋ねる目的で訪問したり、挨拶状やギフトを送ったりすること」を意味します。
「暑中」は「夏の暑さが厳しい時期」を意味し、「見舞い」は「病気・災難に遭遇した人などを訪れて慰めることや、安否を尋ねること」またはその書面や贈り物を意味します。
「お中元」とは?
「おちゅうげん」と読む「お中元」は、「夏の時期に、お世話になった人物などに贈り物をすること」を意味する言葉です。
「中国の道教から誕生した節日」を示す「中元」に接頭辞の「お」がついた言葉で、日本では仏教の「お盆」と結びついて独自に発展したといわれています。
「暑中見舞い」と「お中元」の違い
「暑中見舞い」も「お中元」も「夏の時期におこなうこと」という点は共通していますが、下記のような違いがあります。
「暑中見舞い」は「身内や知人などの安否を尋ねる目的で訪問すること」「挨拶状やギフトを送ること」を意味し、夏の暑さが厳しい時期に「相手の健康を気遣っておこなう」という意味合いがあります。
「暑中見舞い」を送る時期は「7月初旬から8月7日(立秋)まで」とされており、上記の時期を過ぎると「残暑見舞い」になります。
一方、「お中元」は「お世話になった人物などに贈り物をすること」を意味し、「お世話になった人に感謝の気持ちを伝え、相手の健康を祈る」意味合いがあります。
「お中元」を贈る時期としては、東日本では「7月1日〜15日」、西日本では「8月1日〜15日」とされていますが、近年は地域に関係なく「7月の中旬頃」までに贈ることが一般的となっています。
まとめ
「暑中見舞い」は「夏に身内や知人などへ安否を尋ねる目的で訪問したり、挨拶状やギフトを送ったりすること」を示し、「お中元」は「夏にお世話になった人物などへ贈り物をすること」を示します。
両者をおこなう時期についてもチェックしておきましょう。
ぜひ季節の行事についての言葉を知る参考にしてください。