「暑中見舞い」と「寒中見舞い」はいずれも「見舞い」という言葉が含まれていますが、意味が異なるため注意が必要です。
この記事では、「暑中見舞い」と「寒中見舞い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暑中見舞い」とは?
「しょちゅうみまい」と読む「暑中見舞い」は、「夏の暑い時期に、親戚や知人に挨拶状を出したり訪問したりして安否を尋ねること」を意味します。
「暑中」には「一年のうち夏の暑さが厳しい期間」という意味があり、「見舞い」には「病人などを訪問して慰めたり、手紙などで安否を尋ねたりすること」、またはその手紙や贈り物といった意味が含まれています。
「寒中見舞い」とは?
「寒中見舞い」は「かんちゅうみまい」と読む言葉で、「冬の寒い時期に、親戚や知人などの安否を見舞う目的で手紙や葉書などを送ること」を意味するほか、「年頭の挨拶状」として用いる場合もあります。
「寒中」は「暦のうえで寒さが最も厳しいとされる時期」を表し、「見舞い」は「病人などを訪問して慰めることや、手紙などで安否を尋ねること、またはその手紙や贈り物」といった意を示します。
「暑中見舞い」と「寒中見舞い」の違い
「暑中見舞い」も「寒中見舞い」も「相手の健康を気遣って手紙などを送ること」という意味を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「暑中見舞い」は、「暑さが厳しい期間に、親戚や知人、お世話になった人などに挨拶状を出したり訪問したりして安否を尋ねること」という意味があり、具体的には二十四節気における小暑(7月7日頃)から立秋(8月7日頃)までにおこなうことが目安とされています。
一方、「寒中見舞い」は「寒さが厳しい期間に、手紙や葉書などを送って親戚や知人等の安否を見舞うこと」を意味し、松の内が過ぎた1月7日頃から立春(2月4日)までに送ることが一般的となっています。
また「寒中見舞い」は、年賀状をもらったが松の内までに返信できなかった場合や、喪中などで年賀状による新年の挨拶ができなかった場合などに「年頭の挨拶状」として使用されることもあります。
まとめ
「暑中見舞い」は「夏の暑さが厳しい期間に相手の健康を気遣って手紙などを送ったり訪問したりすること」を示し、「寒中見舞い」は「冬の寒さが厳しい時期に相手の安否を見舞うために手紙や葉書などを送ること」を示します。
ぜひ季節の挨拶についての言葉を知る参考にしてください。