この記事では、「塩梅」と「按配」の違いを分かりやすく説明していきます。
「塩梅」とは?
「塩梅」とは物事の具合や様子を指す言葉です。
この塩梅は味付けの基本である塩のしょっぱさと梅酢の酸っぱさを挙げて、料理の味加減を指す言葉でした。
それが後述する按配と混同されて物事の具合や様子を指すようになった言葉です。
「あんばい」という言葉は具合や様子を整えるという意味で使うこともありますが、塩梅はそういう文法では使いません。
「按配」とは?
「按配」とは物事の具合や様子を指す言葉です。
元々物事の具合という意味の言葉は按配が使われていたのが同音の案配という表記が生まれたり塩梅と混同されたりで、同じ意味で異なる表記が増えました。
物事の具合や様子を指す言葉としては混同される他の言葉と同じように使われますが、そういった具合を整えるという意味でサ変動詞として使う場合按配が使われます。
「塩梅」と「按配」の違い
「塩梅」と「按配」の違いを、分かりやすく解説します。
物事の具合や様子を指す言葉で元々ある言葉と混同して使われるようになったのが「塩梅」で、元々その意味で使われていた言葉が「按配」です。
基本的にはどちらを使っても問題ありませんが、物事の具合や様子を整えるという意味のサ変動詞としては「塩梅」は使わず「按配」を使います。
「塩梅」の例文
・『今朝からどうも喉の塩梅が悪い』
・『いい塩梅のお湯加減だ』
「按配」の例文
・『機能は休んだが今日の按配は悪くない』
・『部下のモチベーションを按配するのも上司の仕事だろう』
まとめ
元々物事の具合や様子という意味の言葉としては「按配」があり、その後「塩梅」が混同されどちらも同じ様に使われるようになったというのが両者の関係です。
なので基本的にはどちらを使っても同じなのですが、按配するのようにサ変動詞の形で使う時だけは按配を使うのが正しいとされるので注意しましょう。