この記事では、「描写」と「説明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「描写」とは?
「描写」は「びょうしゃ」と読みます。
「描写」は、「物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉や絵画、音楽などによって写しあらわすこと」です。
目の前の物を、絵をかいて絵画にすること、また心の中に現れた思いを、音楽にするような行為を、「描写」と呼びます。
例えば、心の様子を文章などにしたためるような場面で、「心理描写する」という言葉を使うことがあります。
また、自然の音を楽器によって再構成し、情景などを描写しようとする音楽のことを、「描写音楽」と呼びます。
「説明」とは?
「説明」は「せつめい」と読みます。
「説明」は、「ある事柄が、よくわかるように述べること」です。
例えば、医師が患者に対して、病状をよくわかるように述べる時、「医師が病状を説明する」という文章にできます。
また、事件が起こった時、その事件の顛末を、警察が市民に分かりやすく述べる時、「警察が事件を説明する」という文章にできます。
「描写」と「説明」の違い
「描写」と「説明」の違いを、分かりやすく解説します。
「描写」は、「物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉や絵画、音楽などによって写しあらわすこと」です。
一方の「説明」は、「ある事柄が、よくわかるように述べること」です。
このように、「描写」は「感じたことを、絵や音楽などにすること」を意味するのに対して、「説明」は「わかりやすく述べること」を意味するという大きな違いがあります。
「描写」の例文
・ 『恋愛体験を、音楽として描写する』
・ 『心情を描写するのがうまい作家』
「説明」の例文
・ 『株主に説明する、会社代表』
・ 『説明が上手なので、状況が目に浮かぶ』
まとめ
「描写」と「説明」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。