この記事では、「故意」と「意図」の違いを分かりやすく説明していきます。
「故意」とは?
「故意」とはわざとそうすることです。
何らかの行動についてやろうと考えてやることを指します。
なにかの行動を取る時条件反射など無意識で体が動くこともありますがそうではなく、そういう行動をしようという意思を持って行動したということがポイントです。
そう動こうという意思を持っていたことだけが重要で、なぜそうしようと思ったかという目的や、その結果どうなるかを予想していたかは問いません。
「意図」とは?
「意図」とはなにかの目的を持った上でそうすることです。
こうすることでこういった事が起きるだろう、こういう影響を与えられるはずだなどの考えのもと、そういった結果を期待してわざとそうすることを指します。
行動した時になんらかの目的を持っていたかどうかだけが重要であり、結果的に目的通りかどうかは問いません。
「故意」と「意図」の違い
「故意」と「意図」の違いを、分かりやすく解説します。
わざとそうすることが「故意」で、なんらかの目的を持ってそうすることが「意図」です。
「故意」は明確な目的やどうなるかと予想していなくても使われます。
それに対して「意図」はその結果どうなるかをある程度予想していて、その予想通りになることを狙うという目的があることが重要です。
「故意」の例文
・『故意に触れた訳では無い』
・『故意の犯罪は罪が重くなる』
「意図」の例文
・『この表現を選んだのには作者の意図があるはずだ』
・『意図した結果にならなかった』
まとめ
どちらもわざとそうすることですが、「故意」は目的があるかどうかを問わず、「意図」は目的があってそうしたというのが違いです。
行動する時にどう考えていたかだけを指すので、予想外の結果になってしまうことはありますが、結果を正確に予想していたかどうかは問いませんし、故意の場合はどうなるかを全く予想していなかった場合にも使われます。