この記事では、「秘書」と「秘書官」の違いを分かりやすく説明していきます。
「秘書」とは?
秘書とは、ひしょという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、隠して内容を知られない様にするといった意味の秘の漢字に、文字を記すといった意味がある書の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ秘書は、要職の人の直属となり、秘密の文書や事務等を取り扱う職を表すのです。
「秘書」の使い方
秘書は、要職に就く上司のスケジュール管理や来客の対応、身の回りの世話といった業務を行う職務や人に対して使われる言葉となっています。
会社の経営者や重役、或いは議員に仕える形で存在している事が多く、事務処理を行ったり仕事上のスケジュールの管理を行うといった役割を担っているのです。
この様に要職に就く人の補佐的な立場であるため、多くはアシスタントという英訳に当て嵌まる立場だったりします。
「秘書官」とは?
秘書官とは、ひしょかんという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、要職の人に仕えて事務やスケジュール管理といったサポートを行う職といった意味を持っている秘書の文字に、公の機関や役人といった意味を有する官の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から秘書官は、大臣や長官等に直属し機密文書や事務を行う職業や人を示すのです。
「秘書官」の使い方
秘書官は、高官の秘書という立場で機密に関する業務等も行う役職名や官職名といった意味に用いられる言葉となっています。
総理や各大臣の秘書という立場で、機密文書を含めつつ事務作業等を行う職や立場の人を言い表す言葉として、この秘書官という言葉は使用されているのです。
「秘書」と「秘書官」の違い
秘書と秘書官の文字表記を見比べれば、直ぐに官という漢字が付くか付かないかという違いに気付く事が出来ます。
所が逆に言えば秘書という漢字は共通している上に、持つ意味合いも似ている所があるので使い分けの際に迷ってしまう人は珍しくはありません。
ただし意味の違いをきちんと理解しておけば、上手に使い分けを行う事が可能です。
まず秘書ですが、会社の経営者や議員といった要職の人の直属となり、機密文書やスケジュール管理等を行う職業や人を表します。
一方の秘書官は、大臣や長官といった高官の直属として、事務や機密文書の取り扱いを行う職や立場を示す言葉です。
「秘書」の例文
・『社長室に通された直後、秘書らしき女性がお茶を運んで来ました』
「秘書官」の例文
・『彼は大臣秘書官として、存分にやり甲斐を感じながら仕事をしています』
まとめ
2つの言葉は、最後に官が付くかどうかという違いしかなく、かなり似通った言葉となっています。
そのため混同してしまう恐れはありますが、官が付くか否かで持つ意味合いに相違点が生じているので、そこを踏まえておけば安心して使い分けを行う事が可能です。
ちなみに秘書は、経営者や重役、議員といった人の直属として、スケジュール管理や機密文書を取り扱う立場の人や職業を表現する言葉となっています。
対する秘書官は、大臣や長官といった政府の要職に就く人の直属として機密文書を扱ったり事務作業を行う職を示す言葉として用いられているのです。