「八方美人」と「誰にでも優しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「八方美人」と「誰にでも優しい」の違い二語の違い

この記事では、「八方美人」「誰にでも優しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「八方美人」とは?

「八方美人」「はっぽうびじん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「どこから見ても難点のない美人」という元の意味で、どの方面から見ても欠点がなく見た目が麗しい人のことです。

2つ目は転じて「誰に対しても愛想良くふるまう人」という意味で、自分が接する相手全てにニコニコと愛想良くする人づきあいが上手い様子のことです。

3つ目は更に転じて「誰からも嫌われない様に無意識のうちに全ての人に対して愛想良くふるまう人」という悪い意味で、嫌われたくない、人から好かれたいと思い、周囲の人から嫌われている人に対しても積極的に愛想良くする人を軽蔑した言葉です。

上記に共通するのは「誰に対しても愛想が良い」という意味です。

「八方美人」の使い方

「八方美人」は慣用句として「八方美人だ・である」「八方美人な彼女」「八方美人にふるまう」などと使われます。

基本的に、どこから見ても欠点のない美人のことや、悪い意味で人から嫌われない為に誰に対しても愛想よくふるまう人に使われる言葉です。

「誰にでも優しい」とは?

「誰にでも優しい」の意味は以下の通りです。

1つ目は「人に対して思いやりがあり、好き嫌いなく親切にする」という意味で、人が困っていると黙っていられず助けてあげる人のことです。

2つ目は「誰に対しても分け隔てなく愛想よくふるまう」という意味で、人に対して好き嫌いがなく、笑顔で接することです。

3つ目は「誰に対しても穏やかで上品に接する」という意味で、人に対する態度が柔らかいことです。

上記に共通するのは「人に対して親切である」という意味です。

「誰にでも優しい」の使い方

「誰にでも優しい」は人に対する誉め言葉、悪口どちらにも使われる言葉です。

基本的に、誰に対しても親切にする人のことや、人に分け隔てなく愛想よくふるまう人に使われる言葉です。

「八方美人」と「誰にでも優しい」の違い

「八方美人」「どこから見ても欠点のない美人のこと」「悪い意味で人から嫌われない為に誰に対しても愛想よくふるまう人」という意味です。

「誰にでも優しい」「誰に対しても親切にする人のこと」「人に分け隔てなく愛想よくふるまう人」という意味です。

「八方美人」の例文

・『八方美人は職場の雰囲気を良くするのに必要だ』
・『自分の彼女が八方美人で彼氏が心配している』
・『彼女は自覚していない八方美人だ』
・『八方美人のせいで親友ができない』

「誰にでも優しい」の例文

・『彼氏が誰にでも優しいので嫉妬ばかりしている』
・『誰にでも優しい人は勘違いされることもある』
・『彼女は博愛精神が強く誰にでも優しい人』
・『誰にでも優しい人をうまく利用して仕事を押し付ける』

まとめ

今回は「八方美人」「誰にでも優しい」について紹介しました。

「八方美人」「悪い意味で愛想がよい」「誰にでも優しい」「良い意味・悪い意味で愛想がよい」と覚えておきましょう。